阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチ 2018年春「ヴォイニッチ・エヴァーガーデン」(仮) 2018/4/8昼 開催決定

阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチ 2018春の開催が決定しました。

タイトル:ヴォイニッチ・エヴァーガーデン

テーマ:前回以降の最新の科学の話題をオムニバスで
開催日時 2018年4月8日(日)11時開場 12時開演 15時30分閉演

会場 阿佐ヶ谷LoftA (東京 JR総武線阿佐ヶ谷駅近く 阿佐ヶ谷パールセンター内)
テーマ 未定

前売りチケット 開催1ヶ月前頃に発売開始

最新科学情報ポッドキャスト番組「ヴォイニッチの科学書」が4月7日配信で 第700回を迎えます。700回を記念して・・・普段通り開催したいと思います。詳細は決定したことから準自己のページでお知らせします。
「阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチってなんなん?」という方はこちらで過去のイベントの様子を紹介しています、過去の過去もここからたどれますので。
http://obio.blog.fc2.com/blog-entry-1260.html

皆様のご来場、お待ちしています。

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2018-04-08 : お知らせ : コメント : 0 :

ヴォイニッチの科学書 第688回 不老の遺伝子を持つ民族

米インディアナ州で、キリスト教の会派に基づくあるちいさなコミュニティーを形成して暮らしている人たちを対象に、米ノースウェスタン大学、東北大学などの研究グループが、18~85歳の住民177人を対象に遺伝子検査を実施しました。その結果、四分の一の43人にプラスミノーゲンアクチベータ・インヒビター-1(PAI-1)の遺伝子変異があることがわかりました。この遺伝子に変異がある人は、染色体の末端を保護しているテロメアが10%長く、平均寿命が10年長くなっています。テロメアは細胞の老化に関係していると言われ、老化した細胞のテロメアは短くなっていることがわかっています。

PAI-1はもともと血液凝固を促進するタンパク質として発見され、この遺伝子変異がある人は糖尿病の有病率が低いことも明らかになっています。 これまでにマウスの研究でPAI-1が老化にも関係することは示されていましたが、人間の老化に与える影響については分かっておらず、この人たちが長寿であるだけでなく、健康に長生きしている点に多くの科学者が注目しています。  

東北大学の研究者らは体内でPAI-1が作り出されることを阻害する薬剤を開発し、米国の2型糖尿病や肥満の患者を対象とした臨床試験を計画中です。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。


2018-02-04 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

イヌにも感情がある、MRIで確認

スイス、チューリッヒ大学の研究者らはイヌが人間をだますような行動をとることがあるかどうかについて研究を行ったところ、自分に好意を持っていない人間の注意をそむけさせ、そのすきに自分に好意を持っている人間からエサをもらうように振る舞うことが観察されました。つまり、自分をかわいがってくれる人の機嫌は取り、自分をかわいがってくれない人は欺こうとする行動を取ることがわかったのです。その他、イヌは明確に人間に指示を出されなくても、その場の状況を判断して的確に行動する推論能力があることや、非協力的な人間を嫌うことを示した研究もあります。

イヌと暮らしている人にとっては、イヌに感情がある、ということは当たり前すぎる事実だと感じられますが、イヌに感情があることを科学的に証明することは非常に難しい問題です。

米国エモリー大学の研究者らはMRI(磁気共鳴画像装置)でイヌを検査したところ、イヌはごほうびがもらえると期待した時には脳の尾状核という部位で、快楽の神経伝達物質ドーパミンに関係する細胞が活発に活動することがわかりました。  飼い主は、イヌにエサをあげる時や、頭をなでる時にイヌが反応するため、それを感情と考えますが、科学的には報酬に対する単なる反応であると考えることもできます。

イヌで感情を確認するために、食べ物をあげる場合と単に褒める場合で脳の反応を比較しました。その結果、大半のイヌは、食べものと褒められることの両方に、同じ程度の反応を見せました。つまり、イヌはモノにつられない、人間とよく似た愛情のような感情を持っているようです。


2018-01-30 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

イヌの歯の再生実験に成功

岡山大学の研究者らが理化学研究所と共同で、イヌの歯を再生する実験に成功しました。この研究は将来iPS細胞などから人の歯を再生する歯科治療などにつながると期待されています。  

研究チームは、生後30日のビーグル犬の子犬の乳歯の下から将来永久歯に成長する2種類の細胞を取り出し、これを組み合わせて培養して増やし、同じ子犬のあごへ戻す移植実験をしました。  

半年後には通常と全く違いの無い歯に成長し、あごの骨ともしっかりと結合していました。これまでマウスで歯を再生した実験はありましたが、マウスはげっ歯類で人間とは歯の生え方が異なります。イヌの歯は人間に近いので、イヌで歯の再生実験に成功したことで、今後、人の歯の再生治療も実現する可能性が高まりました。


2018-01-30 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

イヌが人懐こくなった理由は難病遺伝子

米国リンストン大学の研究者が、自身の飼いイヌの遺伝子型を調べる研究を行いました。

遺伝子的にはイヌとオオカミは近縁種です。一方で、イヌは人なつっこいですが、オオカミは人にはなつかず性格は大きく異なります。今回の研究で社交的なイヌでは、GTF2IとGTF2IRD1という2つの遺伝子に変異があることが明らかになり、この遺伝子の変化が人なつっこさを生み出している可能性が示唆されました。人間においてこれらの遺伝子変異は、ウィリアムズ症候群の原因とされています。

《ウィリアムズ症候群》 1961年に初めて報告された患者数の少ない珍しい遺伝子疾患であり、神経発達症に区分されます。妖精のような、と例えられる独特の顔つきを示します。 知能低下はありますが。言語は比較的良好で、むしろ知らない人にも陽気に多弁に話しかけます。発症率は1~2万人に一人です。治療法は存在していません。  

つまり、イヌが人なつっこいのは、人間におけるウィリアムズ症候群によるフレンドリーさと元は同じ、ということです。 この遺伝子変異がイヌに生じたのは1万年前頃と考えられています。おそらくは人間が自分になつくイヌを選択的に飼育し、結果として繁殖上で野生のイヌよりも有利になった結果、愛玩動物として改変された可能性があります。


2018-01-30 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

ヴォイニッチの科学書 第687回 イヌはネコよりかしこい?

米国ヴァンダービルト大学などの国際共同研究チームによる研究でイヌの大脳皮質にあるニューロンの数は、ネコに比べて約2倍であることがわかりました。ニューロンは、脳内で情報の伝達を担う神経細胞で、動物の知性を正確に比較するための指標になると考えられています。

ヴォイニッチの科学書 第687回 イヌはネコよりかしこい?
大脳皮質ニューロンの電子顕微鏡写真

今回の研究で比較されたのは脳の最も外側にある大脳皮質のニューロン数です。これらのニューロンは視覚や触覚など外部から得た情報を統合して、意思決定や問題解決などを行う高度な機能を担っています。 ヒトの大脳皮質にあるニューロンの数は160億個ですが、イヌは5億個でアライグマやライオンも同等です。ネコは2億5000万個でクマも同程度です。人類に最も近いオランウータンやゴリラは80~90億個、チンパンジーは60~70億個です。霊長類以外の動物で最もニューロンが多いのはゾウで、56億個のニューロンを持っています。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。


2018-01-30 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

珍渦虫(ちんうずむし)

筑波大学、国立遺伝学研究所、北海道大学、東京大学の研究グループは、西太平洋の日本近海で初めて、珍渦虫を採取することに成功し、それが新種であることを明らかにしました。

珍渦虫は1878年に初めて採集され、1949年に科学的に報告された珍しい海生生物で、脳などの集中神経系、肛門等を欠いた非常に単純な体を持っています。その後、2016年にアメリカ・メキシコ西海岸の東太平洋で4種の新種が報告されました。身体の長さは発見された場所により1センチから20センチと大きな幅があります。

生命として最低限の機能を持つ珍渦虫の単純な構造は、多くの動物の共通祖先の特徴を残している可能性があると考えられています。そのため、珍渦虫の研究をすることが、ヒトも含めて、現在生きている動物の起源や進化過程の解明につながると期待されています。しかし、珍渦虫はこれまでに全世界で5種しか報告されておらず、また、そのほとんどの種は採取が困難であるため、実験動物として扱いづらく、研究が進んでいないのが現状です。

成長の過程も不明で、生物系統的にもクラゲなどに近い原始的な動物であるという説と、現在生きている全動物の中で、ヒトを含む脊索動物に比較的近縁であるという説があり、どちらが正しいか、まだ解明されていません。

日本で採取された珍渦虫の体の構造を調べたところ、これまで珍渦虫から報告されていない新しい器官を発見しました。日本の2個体では前端に小さな孔が開いており、そこから後方へと続く構造が存在することが発見されたのです。この構造はこれまで発見された珍渦虫にも存在しているものでした。

珍渦虫(ちんうずむし)

こちらは珍渦虫に似ている山口県下関市のおかし「うにパイ」
うにぱい

ちなみに珍渦虫はヴォイニッチの科学書第439回、2013年4月6日号でも紹介していますので、採録します・・・当時はまだヨーロッパの海でしか発見されていない未知の生物でした。

ヴォイニッチの科学書 第439回 珍渦虫 2013年4月6日配信

珍渦虫はヨーロッパの海底だけで発見されている少数派生物です。目や生殖器官にような器官はなく、非常に単純な構造の体をしています。成熟しても体長は1~3センチメートル。見た目はゾウリムシを楕円形にしたような形です。分類上の位置づけは長年定まっていませんでしたが、最近はヒトを含む脊索動物門に比較的近い新しい動物門に分類する動きが出ています。

1878年にスウェーデンの海底の泥で見つけられたのが最初の1匹ですが、当時は成長の様子も全くわかっていませんでした。 筑波大学らの国際研究チームは、珍渦虫を繁殖期にあたる真冬にスウェーデンの西海岸の海底100メートルの泥から採取し観察を行いました。現地の海水を入れた水槽で飼うと、多数の卵と幼生のような9匹を発見することができました。発見した生物が珍渦虫の幼生であることは遺伝子解析で確認されました。幼生を発見したのは世界で初めてのことでした。

また、遺伝子解析も行いました。 幼生は楕円形で0.2ミリメートル程度。中枢神経、口、目、感覚器官、手足、腎臓などの内臓などは無く、体の表面にある繊毛を使い、回りながら泳いでいました。筋肉細胞や神経細胞は少ないものの成体とほぼ同じ位置に見つかりました。成体には口と行き止まりになった袋のような腸があります。生殖方法は不明です。 幼生は5日ほどたつと、筋肉を使って体を伸縮させたり水槽の底をはったりするようになりましたが、エサは食べず、卵の栄養を体内に蓄えて育っていました。幼生には口はなく、成体には口があって口に泥をふくんで栄養分だけを取り込んで生きていると推測されました。

幼生は8日ほどで死んでしまいましたので、口がどのようにしてできるのかは謎です。こんな単純な生物に進化生物学者が興味を持つのは、珍渦虫の研究が動物全体の共通祖先の解明につながる可能性があるからです。珍渦虫の成長過程から「人の遠い祖先も珍渦虫のように単純な幼生だった可能性があります。


2018-01-18 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

ナショナルジオグラフィック 2017年12月号 本当のイエス

ナショナルジオグラフィック 2017年12月号 本当のイエス

ナショナルジオグラフィック、2017年12月号読みました。特集は「本当のイエス」。

キリスト教徒ではないですし、考古学者でもないのですがとても興味深く読めた特集でした。

イエスキリストが実在したかどうかについて、日常生活で思いをめぐらせることはほぼありませんが、考古学者においてもイエスの史実を疑う人はいないようで、「証拠の不在は、不在の証拠ではない」という考古学の鉄則がイエスについても言えると考えられています。そもそもが、イエスキリストとはいえ、2000年前のある特定の一人がそこにいたかどうかを示す証拠が残っている方がむしろ捏造っぽくて、この点についていろいろな考古学的事実からイエスの足取りの真実性を探究している、というお話。

たとえば福音書に「大勢の人が癒やしを求めてイエスの元にやってきた」という記述があれば、2000年前のある特定の一人の前に無名の人々が集まった証拠はなくて当然だけれど、イエスにこだわらない一般的な考古学的調査によれば、イエスが生きていたと想定される頃のパレスチナでは重篤な皮膚病や結核が蔓延していたという事実はわかり、おそらくはその両者は結びつくのであろう、と。

日本では平家落人伝説、あるいはオリジナルの信濃前司行長の平家物語ではなく、吉川英治の新平家物語を史実として捉えて、そこに現在調べうる事実を充てていく的な、まるで推理小説を読む、あるいはフレームのあるガンプラを組み立てていくような面白さのある記事でした。やっぱ、歴史とか考古学とか面白いです。





2018-01-18 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

人工発酵

お酒やナタデココなどの発酵食品は、微生物が持つ酵素によって発酵で作られています。近年は発酵生産技術を拡張し、医薬品やバイオ燃料を合成しようとする分野が盛んになってきています。ですが、発酵は生物の営みですので、合成途中に微生物が死んでしまう問題や、何ができるかは生物次第という難点がありました。

慶應義塾大学の研究者らは、酵素を人工細胞(脂質二重膜小胞)に置き換えても効果的に化学変換が可能であることを示しました。今回の研究では納豆菌由来の酵素と、テキーラ醸造菌の酵素、そしてパン酵母の酵素を組み合わせた人工細胞で、乳酸からエタノール、つまりお酒を合成するという自然界にはない化学反応を実現しました。 人工細胞を用いた化学変換では10日間の反応で0.5%アルコールのお酒ができました。1%を超えると酒類として認定されます。


2018-01-18 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

フライト中にヒビを治すエンジン

物質・材料研究機構と横浜国立大学の共同研究チームが、人間の骨が自然治癒することにヒントを得た、き裂を速やかに自己修復する自己治癒セラミックスを開発しました。セラミックス内に「自己治癒エージェント」と呼ばれている元素の異なるセラミックスを分散させた構造をしています。

き裂が発生すると、自己治癒エージェントが外気の酸素と酸化反応し、生成した酸化物がき裂を完全に充填・接合し、強度を完全に回復することが可能です。セラミックスは高温に耐えるためジェット機やロケットのエンジン部材として期待が高い素材ですが、割れやすく信頼性が低い点を改善することが重要な課題でした。 同様の性質を持つ複合材料はすでに開発されていましたが、新材料はこれまで存在した自己修復能力を持つ複合材料よりも6万倍速い1分でき裂が自己修復されます。  

今後は新素材の産業界での実用化を加速するために、必要なデータベースの整備を推進するとともに、組成・組織・使用条件から治癒速度を予測可能な計算プラットフォームの開発が進められる予定です。


2018-01-17 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
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