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ヒトの幹細胞から小さい脳を作製

英国のMRC分子生物学研究所を中心とする研究グループは、ヒトの幹細胞 を脳の神経細胞に分化させ、培養方法を工夫することによって立体的に増殖させ、極めて小さい脳を作る実験に成功したと発表しました。つまり、脳を人工的に作る技術の開発です。神経細胞数は数百万個と非常に少ないのですが、マウスから取り出した筋肉細胞とつなげることにも成功し、脳と筋肉が連携して動くことが確認されました。

小さなキューブの中にいろいろな臓器の細胞を培養して、電子ブロックのように組み合わせて生物を作れる知育玩具とか面白くないですか? 脳ブロック、肝臓ブロック、光合成ブロック、とかいろいろなブロックを組み合わせて、独自の生物を組み立てることができるようなキットです。学研さん、製品化してください。


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2019-05-17 : 未分類 : コメント : 3 :

バジャウ族の潜水能力

インドネシアに1000年以上にわたりハウスボートで暮らし、素潜りで食料を採集して水上生活するバジャウ族という漂海民族の人たちがいます。この人たちは長時間息を止める能力に長けていることで有名で、重りを付け、木のゴーグルだけで70メートルも潜れる人もいます。日本の海女さんはだいたい数メートル程度で、ごく一部の海女さんが数十メートル短時間潜ることができる程度ですので、この人たちの特殊性がよくわかります。

英国ケンブリッジ大学の研究によるとこの民族の人たちの遺伝子には長時間の潜水に適応する多くの変化が起きていることがわかりました。たとえば、PDE10Aと呼ばれる遺伝子の変異は特徴的で、それによって甲状腺ホルモンの分泌量が増加し、脾臓が平均1.5倍も大きくなっています。  

素潜りの得意なアザラシは全身のサイズには不釣り合いな大きな脾臓を持っていることがわかっていることから、この遺伝子変異は素潜りを得意にする原因の一つであることが推測されます。


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2018-07-01 : 未分類 : コメント : 0 :
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