今週の人工衛星「マヤーク」
今週の人工衛星 CANON CE-SAT-I
キヤノン電子がインド南東部のシュリーハリコータにあるサティシュダワン宇宙センターから、同社初の超小型衛星CE-SAT-I の打上げに成功しました。
カメラの技術を応用して、上空600キロメートルから6キロメートル×4キロメートルの範囲を分解能1メートルで撮影できる光学地球観測衛星です。レンズは3720mm超望遠。検出器にはEOS 5D mkⅢを使用しています。また、広域撮影用にPower Shot S110、焦点距離24mm~120mmも搭載しています。
サイズはレンズの開口部側が一辺50センチメートル、焦点距離方向に70センチメートルで重さは50キログラム、こんなに小さいのに三軸姿勢制御を搭載しています。一方で太陽電池パネルの翼は持っておらずサイコロのような衛星です。
打上げ2ヶ月後から撮影を開始し、運用期間は2年間です。価格は一基10億円以下で、同様の衛星を100基打ち上げることによって観測網を構築する計画です。

カメラの技術を応用して、上空600キロメートルから6キロメートル×4キロメートルの範囲を分解能1メートルで撮影できる光学地球観測衛星です。レンズは3720mm超望遠。検出器にはEOS 5D mkⅢを使用しています。また、広域撮影用にPower Shot S110、焦点距離24mm~120mmも搭載しています。
サイズはレンズの開口部側が一辺50センチメートル、焦点距離方向に70センチメートルで重さは50キログラム、こんなに小さいのに三軸姿勢制御を搭載しています。一方で太陽電池パネルの翼は持っておらずサイコロのような衛星です。
打上げ2ヶ月後から撮影を開始し、運用期間は2年間です。価格は一基10億円以下で、同様の衛星を100基打ち上げることによって観測網を構築する計画です。
ジオスペース探査衛星 ERG
2016年10月3日午後、JAXAのジオスペース探査衛星 ERG が発射場の内之浦宇宙空間観測所へ向けてJAXA相模原キャンパスから搬出されました。梱包の関係でカサ高いですが、衛星の質量は355キログラムしかないため、運搬トレーラーは2軸となっています。牽引はメルセデス・ベンツ アクトロスでした。
地球のそばの宇宙空間、つまりジオスペースには、地球の磁力線に沿って高いエネルギー粒子が捕捉された放射線帯(=ヴァン・アレン帯)があります。このエネルギー粒子は太陽の活動によって大きく場所や量が変動する一方で、人工衛星の誤作動や、宇宙飛行士の被ばくを引き起こすなど無視できない問題を抱えています。
ですが、高エネルギー電子がどのように誕生し、どのように変化するのかはまだよくわかっていません。ジオスペースの電子やイオンを総合的に観測することによって、それを明らかにするのがジオスペース探査衛星 ERG です。ERG衛星はイプシロンロケット2号機に搭載され 2016年度中に打ち上げられます。
AMOS-6 南アフリカ向け超高速インターネット衛星
NASAの金属小惑星探査機
「だいち3号」(仮称)開発決定
地形の起伏の詳細計測や災害状況の観測に活躍している陸域観測技術衛星「だいち2号」の後継機について、2016年度から開発に着手し、2020年に打ち上げることを文部科学省が明らかにしました。
新型は同時に観測できる地表の範囲を東西100~200キロに広げ、広大な範囲の高低差を数センチの制度で一気に計測することが可能になります。南海トラフ巨大地震では東西方向に広い範囲で被害が発生することが予想されており、そのための対応ではないかと思われます。
新型は同時に観測できる地表の範囲を東西100~200キロに広げ、広大な範囲の高低差を数センチの制度で一気に計測することが可能になります。南海トラフ巨大地震では東西方向に広い範囲で被害が発生することが予想されており、そのための対応ではないかと思われます。
インド初の天文衛星「アストロサット」打ち上げ成功
インド宇宙研究機関が初の天文衛星「アストロサット」を打ち上げました。
衛星を搭載した「PSLV-XL」ロケットは日本時間2015年9月28日、インド南部サティシュ・ダワン宇宙センターから発射され、アストロサットと米国、カナダ、インドネシアの相乗り超小型衛星6機すべてを予定の軌道に投入することに成功しました。PSLVロケットとしては31機目の打ち上げで27機連続して打ち上げに成功したことになります。
アストロサットはイギリス、カナダの機関参加のもと、インド宇宙研究機関が2004年から独自開発した衛星で、可視光、紫外線、軟X線、硬X線で宇宙を観測するため5種類の機器を搭載しています。中性子星やブラックホール、銀河系外の恒星系、宇宙のX線源などを観測し、設計寿命は5年です。

衛星を搭載した「PSLV-XL」ロケットは日本時間2015年9月28日、インド南部サティシュ・ダワン宇宙センターから発射され、アストロサットと米国、カナダ、インドネシアの相乗り超小型衛星6機すべてを予定の軌道に投入することに成功しました。PSLVロケットとしては31機目の打ち上げで27機連続して打ち上げに成功したことになります。
アストロサットはイギリス、カナダの機関参加のもと、インド宇宙研究機関が2004年から独自開発した衛星で、可視光、紫外線、軟X線、硬X線で宇宙を観測するため5種類の機器を搭載しています。中性子星やブラックホール、銀河系外の恒星系、宇宙のX線源などを観測し、設計寿命は5年です。

バイバイ「すざく」
「すざく」は2005年に打ち上げられた日本のエックス線天文衛星です。
これまで10年にわたり宇宙の構造解析やブラックホール周辺の出来事などについて、2年の想定寿命を遙かに超えて観測を続けてきましたが、運用していたJAXAは2015年8月26日、観測終了を発表しました。
すざくはすでにバッテリーが著しく劣化しており、本年6月以降、通信や姿勢制御が困難な状態に陥っていました。

下の図はすざくの観測結果を基に描いたおおぐま座の銀河「IRAS F11119+3257」中心部分にある巨大ブラックホールの想像図(JAXA)

後継機はNASA、ESAとの共同プロジェクトとして今年度中の打ち上げを目指して準備が進められています。
これまで10年にわたり宇宙の構造解析やブラックホール周辺の出来事などについて、2年の想定寿命を遙かに超えて観測を続けてきましたが、運用していたJAXAは2015年8月26日、観測終了を発表しました。
すざくはすでにバッテリーが著しく劣化しており、本年6月以降、通信や姿勢制御が困難な状態に陥っていました。

下の図はすざくの観測結果を基に描いたおおぐま座の銀河「IRAS F11119+3257」中心部分にある巨大ブラックホールの想像図(JAXA)

後継機はNASA、ESAとの共同プロジェクトとして今年度中の打ち上げを目指して準備が進められています。
宇宙ゴミ観測衛星

日本人が経営するシンガポールの宇宙ビジネスベンチャー、アストロスケール社が運用を終えた人工衛星やロケットの残骸など宇宙ごみを観測する衛星を来年、2016年秋に打ち上げることを明らかにしました。観測データを販売して事業化します。
宇宙ごみは、大きさが1ミリメートル以上のものは1億5千万個程度あるとされており、それぞれが秒速7~8キロメートルの猛スピードで飛行していますので、万が一人工衛星や国際宇宙ステーションに衝突すると大惨事となります。
アストロスケール社が開発したのは外面を特殊シートで覆った重さ20キログラムの超小型衛星です。この特殊シートはIHIと福岡市にある宇宙機器開発ベンチャーのQPS研究所が開発しました。銅線を0.05ミリメートル間隔で配置して電流を流し、デブリの衝突によって切れる銅線の状況とその瞬間のGPSデータをデータとして記録するしくみです。
アストロスケールは2016年に宇宙ゴミ観測衛星、2017年には宇宙ゴミ除去衛星を打ち上げる計画になっています。宇宙ゴミの除去についてはNASAでさえまだ手つかずです。