世界初の蛍光色で光るカエル

アルゼンチン政府の研究チームがアルゼンチン北部のサンタフェ市郊外で採集したアマガエルのなかまが緑または青色の蛍光色に光ることを発見しました。蛍光色に光る両生類の発見は初めてのことです。

このアマガエルの正式名称は「ヒプシボアス・プンクタートゥス」といいますが、ちょっと覚えられません。ブラックライトを照射していない時には白色に見えますが、ブラックライトで下の写真のように(画像処理で強調しています)蛍光色で光ります。自然界では月明かりなどで緑から青の光を放ちます。

蛍光色で光るカエル


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2017-04-26 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

トンネルは常に揺らいでいる

高エネルギー加速器研究機構が加速器を設置するトンネルの測量を目的に、超スーパーウルトラ高精度なレーザー計測装置を開発し、トンネルの床面の変動を8ヶ月間にわたって測量し続けることに成功しました。その結果、トンネルの床面は常に不規則に変動していることがわかりました。

下のグラフは横軸の左端が計測開始、右端が8ヶ月後です。縦軸は変動で単位はミリメートルです。上段はトンネルのある 1.7メートル区間の測量結果で、下段はある 106メートルの測量結果です。ここから1日の変動量は1ミリメートルの1000分の5(1マイクロメートル)であることがわかります。また、上段と下段の変動パターンが一致していないことからトンネルは同じ方向に同じペースで変動するのではなく、うねうねと不規則に動いていることがわかります。

トンネルは常に揺らいでいる



2017-04-22 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

見たら食べたくなる神経回路

見ると食べたくなる・・・というのは神経回路レベルで構築されているため、我慢が無駄な努力に終わるのは当たり前のことであることが国立遺伝学研究所の研究で確認されました。

見たら食べたくなる神経回路

食事をするという行為は生命維持のために本能で行うものですが、栄養状態に問題がない場合でも料理を見ると食べたくなります。

見たら食べたくなる神経回路

この行為が「この料理は美味しいはず」という経験から来るのか、あるいは食べものを見かけたらとりあえず食べとけ、と生まれたときから備わっているものなのかはわかっていませんでした。

見たら食べたくなる神経回路

生まれてから一度も餌を食べたことのない稚魚を使った実験で、食べもののおいしさを知らないはずの稚魚でも食べものを見せるだけで脳の中の「食べたい中枢」が反応することがわかりました。

見たら食べたくなる神経回路

つまり、食べものを見たときに、その視覚情報を食欲へ変換する神経回路が生まれながらに脳内に存在している、ということです。

見たら食べたくなる神経回路


2017-04-22 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

わさびは400万年前に辛くなった

わさびは中国雲南省などに自生する近縁種シャンユサイと約400万年前に進化的に方向が分かれ、独特の辛味を獲得した可能性が高いことが分かりました。岐阜大の研究者が葉緑体DNA解析して突き止めました。シュンユサイはわさびそっくりの植物ですが、辛くありません。

わさびは中国と日本に固有種があり、中国大陸と日本列島が陸続きだった時代に自然に分布を広げたと考えられ、日本国内では現在の北海道に相当する地域から広がったこともDNA解析でわかりました。

わさびは400万年前に辛くなった


2017-04-14 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

スペースX社の新たな挑戦

米国スペースX社が2018年末に宇宙飛行士2人を宇宙船「クルー・ドラゴン(ドラゴン2)」に搭乗させ、月周回往復旅行を実施すると発表しました。ドラゴンは国際宇宙ステーションに物資を届けている無人宇宙貨物船です。これを人が登場できるようにしたものが「クルー・ドラゴン」です。

スペースX社の新たな挑戦

打ち上げには独自開発で2017年夏に初打上げを目指す「ファルコン・ヘビー」が使用されます。次いで、2017年末に「クルー・ドラゴン」の一号機を無人で打上げ、国際宇宙ステーションへの物資輸送を行います。実現すれば45年ぶりに人々は再び月へと向かうことになります。 これはすでに2016年9月に発表された、2060年代に火星に100万人を移住させるという壮大な計画の一部となります。

スペースX社の新たな挑戦


2017-04-13 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

わずか540年前に分離した連星系を発見

NASAと米ペンシルベニア州立大などの研究チームがそれぞれ地球からオリオン座の方向に約1300光年離れた他所で時速約21万キロ、時速10万キロ、時速3.5万キロの高速で移動している星を発見しました。移動方向を逆算すると3つの星は540年前には同じ場所にあったことがわかり、少なくとも3個の恒星からなる連星系だったことがわかりました。 何らかの理由で連星系のバランスが崩れ、別々の方向に飛び出した可能性が考えられます。

わずか540年前に分離した連星系を発見


2017-04-12 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

白内障を目薬で治療する

白内障は眼球の前方にあってレンズの形をした水晶体のタンパク質「クリスタリン」が異常を起こしてかたまりを形成し、光が通り抜けにくくなる病気です。

中国四川大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校などの国際研究チームは遺伝性白内障の原因が、水晶体に多く含まれるラノステロールというタンパク質を作る酵素「ラノステロールシンターゼ」の遺伝子変異であることを突き止めました。

水晶体は透明な細胞の集まりですが、本来細胞は細胞内小器官というミトコンドリアや核などいろいろな構造物が入っていますので透明ではありません。水晶体の細胞はそれらの細胞小器官が分解して消えてなくなることによって透明で高性能なレンズとして機能しています。クリスタリンは水晶体のタンパク質の90%を占めますが水晶体の細胞は細胞内小器官を失っているため新陳代謝がなく、クリスタリンは新たに作り出されません。従って、クリスタリンをフレッシュな状態に維持することが水晶体混濁、つまり白内障予防のために重要です。

混濁した水晶体を除去する外科的手術は効果的で安全ですので広く行われていますが、世界的な老齢化社会の到来から点眼薬による簡便な治療は非常に有効です。すでにラノステロールを含む点眼薬で、イヌで自然発症した白内障の治療に成功しており、人においても有効である可能性が高くなっています。


2017-04-11 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

秒速1ペタビット

NTT、デンマーク工科大学、フジクラなどの共同研究チームが世界最大容量の光ファイバーで長距離伝送実験に成功しました。今回の実験では1秒間に1ペタビットのデータを約200キロメートル送信することができました。この速度は映画「君の名は。」のハイビジョンデータを1秒間に6000本送る速度に相当します。つまり、瀧君と三葉さんが1秒間で7万回近く入れ替わることになります。  

実験結果から推定すると、今回の1.5倍の毎秒1.5ペタビットで1000キロメートル以上正しく伝送できると推定されています。ちなみに、現在広く使われている光ファイバーケーブルの伝送速度は秒速8TBだそうです。


2017-04-09 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

災害時にたき火で発電する技術

産業技術総合研究所が焼却炉やエンジンなどの排熱から発電できる空冷式のポータブル熱電発電装置を開発しました。この発電装置は200度~800度の温度範囲で発電でき、集特別な設置工事などが不要のため、たき火の上にかざすだけで発電ができ、災害時の緊急電源としても利用できそうです。  

熱電発電ではゼーベック効果という棒状の導体の両端に温度差をつけると温度差に比例した電位差(電圧)が生じる減少を利用しています。
災害時にたき火で発電する技術

そのため、効率よく発電するためには水冷装置などの冷却装置を使って温度差を大きくする必要があり、ポータブルとして持ち歩くことはできませんでした。今回新たなカルシウム・コバルト酸化物素子熱電モジュールを開発し、空冷でも水冷の場合、同等の出力で発電できる熱電発電装置を開発した点が画期的です。空冷ファン自身もこの装置が発電する電力で駆動しますので外部の電源や、電池などはまったく不要となりました。  

実際の装置では加熱温度が200度に達すればLEDライトが使用でき、400度になればスマートフォンの充電を行うことができ、500度ではワンセグテレビを映すこともできました。


2017-04-09 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

最強のマラリア出現か!?

古典イタリア語で「悪い空気」という名前を持つマラリアは単細胞生物であるマラリア原虫の寄生によって起る病気です。ハマダラカに刺されることによって人から人へ伝播します。40度前後の高熱を出し、悪性の場合は死に至ります。マラリアは予防可能、治療可能な病気であるとされていますが、全世界ではマラリアに年間2億人が感染し、年間60万人程度が死亡しています。死亡の8割以上はアフリカの幼い子ども達です。マラリア原虫に対し、最も広く普及し効果的な薬剤としてアルテミシニンが使われていますが、これまで東南アジアでアルテミシニンの効かない原虫が発見されています。

長崎大学や江蘇省寄生虫病防治研究所などの国際共同研究チームはアフリカにおいてもアルテミシニンの効かないマラリア原虫が出現したことを確認しました。赤道ギニアで発症した中国人移住労働者のにはアルテミシニンの効果が無く、このマラリア原虫の遺伝子を調べたところ、遺伝子に独特の突然変異がある事がわかりました。この変異型マラリア原虫はアフリカで誕生し、現時点ではまだ世界に拡散していないものと思われます。

アフリカではマラリアコントロールと撲滅のためにアルテミシニンに依存しており、この新たなマラリア原虫に効果のある医薬品はまだ見つかっていないため、公衆衛生上の大きな機器になる可能性があります。


2017-04-09 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
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