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ヒトの脳は「脂質+糖質」を好む

米イェール大学の研究によると、ヒトの脳は、本能的に脂質と糖質の組み合わせを好むようにできている可能性があるそうです。脳の報酬系の神経細胞の活性化を観察すると、脂質(ミートボール)と糖質(キャンディー)のどちらか一方を多く含む食品よりも、ファストフードや加工食品などの両方を含んだ食品の方が、報酬系神経細胞がより活性化したということです。  

つまり、カロリーは同じであっても、脂質と糖質の両方を含む食品の方が脳は高い報酬と考え、それを欲するように本能に働きかける、脳内の報酬系は単純にカロリー量の増加に応じて活性化するわけではないということです。科学者にとっては驚きなのだそうです。

ヒトの脳は「脂質+糖質」を好む
http://www.recipe-blog.jp/profile/66737/recipe/843062  

この研究では、糖質が多い食品の代表としてキャンディー、脂質の多い食品としてミートボールやチーズ、両方を多く含む食品としてケーキを使ったそうですが、私ならミートボールを選ぶと思うので、まぁ、このへんは人それぞれ、ということで。


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2018-08-14 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ネッシーを科学的手法で探す

イギリス、スコットランドのネス湖にネッシーはいるか?

今回、ニュージーランド、オタゴ大学を中心とする国際研究チームが、ネス湖の水に含まれているDNA断片の配列を片っ端から決定することで、この湖にネッシーがすんでいる(あるいはすんでいた)かをめぐる論争に決着をつけようとしています。 この方法は環境DNAと呼ばれます。つまり、生物がある環境で生活している限り、皮膚の細胞がこぼれ落ちたり、死体が分解されたりしてその生物のDNAが生息環境中に散らばるので、それを分析して元の生物が何なのかを明らかにしよう、という研究手法です。  

研究チームは、今年、2018年4月からネス湖の水のサンプルを採取していて、現在解析中です。調査結果は2019年1月までに発表される予定です。  

現在ではあらゆる生物のDNAパターンがデータベースに収載されているので、その中に存在していないDNAパターンを探し、そのようなものがあればそれは未知の生物かもしれない、というものです。

ネッシーを科学的手法で探す

実用的には、たとえばシカゴ周辺の運河で、そこにいるはずのないアジア産のコイのDNAが見つかり、侵略的外来魚が五大湖まで広がろうとしていることを明らかにしたりしています。また、ナショナルジオグラフィックの記事によると、現在、ナショナル ジオグラフィック協会のチームは、1930年代に行方不明になった米国の女性飛行士アメリア・イアハートが不時着して死亡したと考えられている南太平洋のニクマロロ島で、採集した土から環境DNAを抽出し、彼女のDNAが含まれていないか確認しようとしているのだそうです。  

ネッシーの形は典型的な首長竜ですが、化石に基づいた研究では首長竜は6600万年前には絶滅したことになっています。


2018-08-14 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ヴォイニッチの科学書 第716回 ルービック・キューブの解き方を自ら学ぶAIついに完成

ルールを教えるだけで問題を解決したり、ゲームに勝つ方法を編み出したりするAIが注目を集めています。囲碁ソフト AlphaGo Zero はそのもっとも有名なものです。2015年に人間のプロ囲碁棋士に初めて勝利したコンピュータープログラムAlphaGoは膨大な過去の棋譜データを解析することによってゲームを展開するシステムでしたが、2017年に発表されたAlphaGo Zeroは囲碁のルールを教えるだけで、既存の棋譜を参照することなく自分同士の対戦を繰り返し、3日間で490万回対戦することによって最強の囲碁プログラムに自ら成長しました。  

カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の研究者が開発したルービック・キューブを解くシステムも、自ら学ぶことによって、ランダムに混ぜられたキューブを平均30手で解くことができるまでに成長して話題になっています。ハンガリー人の発明家エルノー・ルービックが1974年に開発した3次元パズル「ルービック・キューブ」については、数学者による解析で、あらゆる状態からパズルを解くために必要な最も少ない手数は、2014年に26手だと証明されました。  

今更自己学習AIに注目が集まっているのは、自己学習AIにルービック・キューブを解かせることは囲碁や将棋以上に困難だからです。というのも、将棋であれば自らの一手が勝負に対して有利だったか不利だったかを判定することができます。機械学習において重要なのは、そのとき取った行動が有効であったかどうかを判定することです。


ヴォイニッチの科学書 第716回 ルービック・キューブの解き方を自ら学ぶAIついに完成


ところが、ルービック・キューブでは判別が難しいという問題があります。ルービック・キューブをランダムに動かしても、新しい配置が解決により近いのかどうかの判断が難しいためです。研究チームは、人間の手助けなくルービック・キューブの解き方を学習できる「独学反復法」という新しい深層学習手法を開発し、「ディープキューブ(DeepCube)」というルービック・キューブを解くシステムを完成させました。独学反復法では、完成したキューブからさかのぼって、その動きが完成に近づくものであるかどうかを判断するのがポイントで、直近の操作が、その地点での最善の動かし方ではなくても、一連の動きで完成に近づけば、その動作は有効な判断とされる仕組みです。囲碁や将棋には棋譜にゴールはありませんが、ルービック・キューブのゴールは必ずすべての面がそろってゴールする、という点を利用した解法です。  

システムの完成度としては、解けないパターンはゼロ、解決までの平均回転数は30手。この研究のゴールはルービック・キューブだけではなく、同様に立体的な配置が重要となる、薬と病気の原因タンパク質との組み合わせ解析などに応用できるそうです。


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2018-08-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

生のアルマジロは食べない方がいい

アルマジロの肉は鶏肉に似ています。日本ではあまり食べませんが南米などでは食用にされています。特にココノオビアルマジロ(別名:ニワトリアルマジロ)は栄養を大量に与えて豚のように太らせて食用に販売されていることもあります。

ところが、アルマジロの肉はハンセン病を引き起こす可能性があるという報告が米コロラド州立大学から出てザワザワしています。この論文によるブラジル西部のパラー州で採取されたニワトリアルマジロの62%が、ハンセン病の原因菌であるらい菌(マイコバクテリウム・レプラ)を保有していることが明らかになったというものです。特に、アルマジロの生のレバーを玉ねぎとあえた有名料理のアルマジロのレバー・セビーチェはらい菌は肝臓と脾臓に集中する性質があるため要注意です。実際に、現地の住民を検査したところ、半分上の人でらい菌の抗体が検出され、それはすでに感染していることを意味しています。

生のアルマジロは食べない方がいい
これは卵をスモークしたアルマジロの肉で包んだもの、アルマジロに限らず野生動物は火を通して食べましょう。


2018-08-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

空気を推准剤にする人工衛星用エンジン

人工衛星は様々な高度で地球を周回していますが低い軌道を周回する衛星の高度は200キロメートル程度です。これくらいの高さには希薄な大気が存在するため、人工衛星は、空気抵抗を受けてブレーキがかかり、やがて高度を維持できなくなり落下します。

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)は、「ラム電気推進器」という新型エンジンを開発しました。このエンジンは、前方から取りこんだ気体分子を帯電させ、電気的な力で加速してから後方に噴出することで推力を得ます。高度200キロメートルの環境を再現した実験によって、このエンジンが適切に動作することが確認され、衛星に搭載すれば低軌道衛星の寿命延長や、さらに低い軌道での人工衛星の運用が可能になります。また、地球以外の天体でも運用可能なので、火星周回する探査衛星にも適用できます。

空気を推准剤にする人工衛星用エンジン

空気を推准剤にする人工衛星用エンジン


2018-08-12 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

高エネルギーニュートリノ

高エネルギーニュートリノ

南極点の地下約1600メートルに建設された施設、アイスキューブ・ニュートリノ観測所が高エネルギーニュートリノを検出することに成功しました。高エネルギーニュートリノは1900年代初頭に当時の物理学者のヴィクトール・ヘスが宇宙のどこからか地球に地球に降り注ぐ高エネルギー粒子、つまり宇宙線として発見しましたが、その発生源が何なのかを突き止めることはできていませんでした。  

光は宇宙空間を直進しますので、光を発している星の方向を特定するのは容易ですが、高エネルギー粒子は磁場があると曲がるので、どこから飛んできたのかを特定するのが困難です。そこで、科学者はあらゆる物質と相互作用せずに地球さえ貫いてまっすぐ進むニュートリノに着目しました。  

アイスキューブ・ニュートリノ観測所は、南極の氷の中深く、体積1立方キロメートルの南極の氷に5160個の光センサーを埋め込んだ検出器で、猛スピードで地球を通り抜けるニュートリノが、氷の中の原子核と相互作用するときに生じる小さな閃光をとらえます。これまでにも、太陽や近くの超新星残骸から飛来するニュートリノをとらえていましたが、それらはいずれもエネルギーが小さく、高エネルギーニュートリノとは言えない、発生源が近隣にあるニュートリノばかりでした。この度初めていくつかの高エネルギー宇宙ニュートリノの発生源を特定することに成功し、それが銀河系の外側の、はるかかなたの銀河であることを特定しました。  

2017年9月22日にアイスキューブで検出されたニュートリノは290TeV(テラ電子ボルト)ものエネルギーを持ち、素粒子研究の最先端で使用されている大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の高エネルギー陽子ビームの約50倍も強力で、つまり、人類がいまだ作り出す技術を持っていないレベルの発生源から放出されたエネルギー粒子でした。このニュートリノの進路を逆にたどると、オリオン座の近くの領域から飛来していたことがわかり、その領域には40億光年かなたに「ブレーザー」と総称される巨大楕円銀河があり、中心部分の超巨大ブラックホールがときどき活発化して高エネルギー粒子を撒き散らしていました。エネルギー粒子のジェットを噴き出す方向は常に変化しますが、今回、たまたま地球の方向に向かってエネルギー粒子を噴き出したようです。

高エネルギーニュートリノ
ブレーザーの一例、マルカリアン501銀河

2018-08-12 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ヴォイニッチの科学書 第715回 ジュラシック・パーク/ワールドをもう一度考える

ヴォイニッチの科学書 第715回 ジュラシック・パーク/ワールドをもう一度考える
©Universal Pictures

7月13日に劇場公開された「ジュラシック・ワールド/炎の王国」ではパーク崩壊後のイスラ・ヌブラル島で生きている恐竜達を火山噴火が襲います。ジュラシック・パークシリーズ第5作目となる本作、第1作の小説が出版されたのが1990年のことでした。恐竜をDNAを使って復活させるというコンセプトについては、この18年の間に遺伝子を操作する技術は著しく進歩しています。1990年の時点では恐竜を復活させることは100%不可能でしたが、現在の技術であれば恐竜をよみがえらせ、1億年の時を超えて地球上で共存が可能なのでしょうか。

ジュラシック・パークシリーズでは、琥珀の中に閉じ込められた蚊が吸っていた恐竜の血液から恐竜のDNAを採取して復活させました。虫が閉じ込められた琥珀は博物館の売店などで容易に購入することができますが、最近では恐竜の皮膚が封入された琥珀も見つかっています。

ですが、残念なことに1億年も前の琥珀から、恐竜を復元できるほどきれいなDNAが抽出される可能性はないと考えられています。DNAは分解されやすく、現時点で化石記録に残っている最古のDNAは約100万年程度前のものです。バラバラに分断されたDNAをコンピューターで解析して復元する研究も進んでいますが、完全に失われた部分は鳥などのDNAを流用せざるを得ず、非常に困難な問題です。とはいっても、このまま遺伝子編集の技術が進展し、恐竜を含む多くの生物のDNA標本がデータベースに登録されていけば、100年後くらいには恐竜を復活させる技術が誕生しているかもしれません。

そこから先も大変です。復活させた恐竜に巨大な身体を満足させるエサとして何を与えればよいのでしょうか、復元された恐竜の代謝系は1億年後の現在の食べ物を食料として利用できるのか。地球上のどこで飼うのか、1億年前と同じ環境の場所など地球上には残っていません、そもそも、大気の組成さえ違います。あるいは倫理上の問題を無視して檻の中に閉じ込めておくのか。逆に考えれば、恐竜の子孫の鳥を人間は食べているので、復元された恐竜は結局、人間の巨大な食料になるのか・・・


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2018-08-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

フォーン・ウォーキング

イリノイ大学シカゴ校の研究者らがスマホを手にもって歩く行動について研究し、パリを歩く成人約3000人の22%がスマホを手に持って歩く「フォーン・ウォーカー」であることを明らかにしました。

男女差についてみると、男性のうち約20%がフォーン・ウォーカーであったのに対し、女性の場合は33%でした。また、一人で歩いている男性の30%、女性の37%がスマホを持っていたのに対し、男女のペアの場合はわずか18%しかスマホを持っていませんでした。

フォーン・ウォーキングの理由は、メッセージを受け取った時、一定時間内に返信をしなければならないという社会的なプレッシャーだと考えられますが、一部の人は、他人からのメッセージなどめったに届かないにもかかわらず、コミュニケーション上の必要性を通り過ぎて、自分のスマホに精神的に依存し過ぎているためだとされ、そのような人が増えてきていることが新たなタイプの依存症、あるはスマホ無し恐怖症のような社会的問題だと指摘されています。


2018-08-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

50億年後、太陽が死ぬと何が起こるのか

50億年後に太陽が寿命の終わりを迎えると何が起こるのかは、これまでは様々な可能性が指摘され、明確ではありませんでしたが、ニュージーランド・ニコラウス・コペルニクス大学、英・ジョドレルバンク天文台の研究チームによる最新の研究によると、太陽系は暗い惑星状星雲となって最期を迎えるようです。 太陽と同程度か、太陽より数倍大きい程度の星は一生の最終段階でガスや塵の外層を放出します。放出されたガスや塵が、あとに残った高温の中心核に照らされて輝いて見えるのが惑星状星雲です。太陽は比較的軽いので、惑星状星雲としてはそれほど明るく輝かないと考えられます。研究チームの計算によると、太陽の質量は、暗いながらも見ることができる惑星状星雲を作り出す下限近くであり、太陽が今よりも数パーセント軽いだけで、惑星状星雲を輝かすことはできなくなるだろう、と算出されています。

50億年後、太陽が死ぬと何が起こるのか
これは地球から7000光年かなたにある暗い惑星状星雲です。太陽も50億年後にはこのような姿になるのかもしれません。その時に地球はどうなるのかはいろいろな説がありますが、このガスのボールの中で暗く小さくなった太陽の周りを人類文明の大都市の遺跡を残したまま公転しているかもしれません。


2018-08-10 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ニューロンがつくられるのは子供だけ

記意をつかさどる脳の海馬では子供のころにニューロンが次々と生みだされています。少し前までの研究では大人の海馬でも同様にニューロンの新生は行われているだろうと考えられていました。ところが、カリフォルニア大学の研究者らがさまざまな年齢のヒトの脳の海馬を調べたところ、新たなニューロンを生み出すために必要な神経幹細胞の数は、ヒトの生後1年で急激に減少し13歳を過ぎると残っていないらしいことを発見しました。

今回の結果は、 これまでの定説とは異なり、霊長類の海馬のニューロンの新生は、生後1年間で急速に減少し、成体ではほとんどおきない可能性を示しています。


2018-08-10 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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