今日読んだ本「宇宙太陽光発電に挑む」

今日読んだ本
宇宙太陽光発電に挑む
NHK「サイエンスZERO」取材班

宇宙太陽光発電って何? 宇宙で発電してどうやってその電気を地球に届けるの? そんな素朴な質問から全て解決できるオススメ本かもです。

興味を持ったのは発電衛星をどの軌道に上げるかと言うこと。
考え方は主に2通りで、ひとつは地球観測衛星のような低軌道に上げて地球を周回させるアイディア、もう一つは通信衛星のような静止軌道まで持ち上げるというアイディア。どちらにも一長一短あるんですね。

低軌道の場合のメリット
・打ち上げコストが安い
・有人で大型の発電施設を建設できる
・発展途上国にも電力を供給できる

低軌道のデメリット
・衛星の位置が変わるので送電に高い技術が必要となる

静止軌道のメリット
・衛星の位置がいつも一定なので安定した送電ができる

静止軌道のデメリット
・大規模な発電施設の建設が技術的・コスト的に難しい
・送電距離が長くなるのでロスが増える

静止軌道は気象衛星、通信衛星、GPS衛星など使い道が多いにもかかわらず、静止軌道を利用できる衛星の数には密度的な問題で制限があって、そんな貴重な領域に巨大な発電衛星を置いて良いのか、という議論もあるようです。

その解決策として、いろいろな機能の静止衛星をつなげてしまえ、というのがあるそうです。衛星が別々に上がっていると角度的に2度程度の間隔を開けなければ鳴りませんが、列車のように衛星をつなげてしまえばより高い密度で静止衛星を利用することができるというわけです。

ラリー・ニーヴンの「リングワールド」あるいは「ガンダム00」の世界はある程度宇宙開発技術が進展すると当然行き着く先なのかもしれないですね。

宇宙太陽光発電に挑む
スポンサーサイト
2012-05-31 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

今日買ったCD「増殖」

YMOのCD買いました。
「増殖(マルチプライズ)」
これ、高校生の頃LPで買った。
LPと言っても、決して非共有電子対のことではありません。

当時の流儀、「レコードを買ったら溝が痛む前にメタルテープにコピーする」に従って録音していたテープを大切に保管していました。

で、まぁ、なんとなくCDを買い直した次第。

増殖

クスコもいろいろと買い直したいLPがあるんですけど、CDはどれも絶版になっているようで残念。
2012-05-31 : 今日買った・・・ : コメント : 0 :

人工衛星100 三刷

こんだけ修正しました。
どうぞお楽しみに。
発行されましたら改めてお知らせしますー。

人工衛星100 三刷
2012-05-30 : 雑談 : コメント : 0 :

今日読んだ本「ALMA電波望遠鏡」

今日読んだ本
ALMA電波望遠鏡
石黒正人 ちくまプリマー新書

宇宙空間に巨大な望遠鏡を多数打ち上げるのなんて不可能。だったら地球から観測するしかないじゃない・・・。

「すばる」のあるマウナケア山頂は標高や天候などいろいろな点で天体観測に向いていますが、広い土地を確保することができないので、多数の望遠鏡を広い範囲に展開する干渉計は設置できません。

ニューカレドニアは天国には一番近いのですが、宇宙には一番遠い場所です。

そこで選ばれたのが南米チリのアタカマ砂漠だったのだそうです。標高は5000メートルです。

この本の著者はALMA望遠鏡の構想段階から関わった日本のプロジェクトリーダーさんです。実際に望遠鏡の裏側に登って望遠鏡の調整をするなど、サイエンスライターには決して書けないおもしろいネタを持っているはず・・・なのですが・・・。全体を通してALMAA望遠鏡と宇宙探査に関する教科書になってしまっているのが残念。

ALMA電波望遠鏡
2012-05-30 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

今日は伝統芸能の練習日

今日は下関の伝統芸能「平家踊」の練習日でした。
最近仕事の都合で途中からしか参加できないのが残念。
そんな感じで練習不足でへたっぴぃなのが我ながら残念。

平家踊練習風景

今週の金曜日にはKBCテレビの取材があるそうです。
日曜日のお昼12時からの番組だそうです。
おびおは呼ばれてないので出ませんけど、放送エリアの方は覚えていたらご覧下さい。
放送がいつの日曜日かは分かりません。
2012-05-30 : 雑談 : コメント : 0 :

今日読んだ雑誌「Newton 2012年5月号」

今日読んだ雑誌
Newton 2012年5月号

特集は「脳と意識」

「意識とは何か」というのが主題ですが、もちろん未解明の問題が山積みで、自分以外の人間に意識があることさえ証明するのは難しい感じ。そこまで言うと極論ですが、赤ちゃんの身体をシミュレートしたコンピュータープログラムが勝手に寝返りやはいはいをする様は、意識と鋳物が単なる脳の中に宿るだけのものではなくて、身体の構造とも密接に結びついていることを想像させます。

 また、筋肉や脳波の解析で私たちが何か行動を起こす順序は 脳で指を動かす信号の発生 → 動かそうという意識の発動 → 実際に指が動く であることを知らされると、この特集の主題とはずれるけど、生物というのは単なる酵素の入った袋だ・・・という、恩師の言葉はまんざら間違っていないと思ったりもするのです。
2012-05-29 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

宇宙と地球を視る人工衛星100 三刷を準備中

2010年にソフトバンククリエイティブから出ました拙著「宇宙と地球を視る人工衛星100」がおかげさまでコンスタントに売れ続けておりまして、このたび増刷することになりました。

二刷は初版発行直後に増刷がかかりましたので、一刷と二刷は同じものなのですけど、1年半が経過しまして、人工衛星の運用にも色々変化が出て記述内容が古くなっている箇所もたくさんありました。また、今回も増刷数が相当多く、1年以上売り続けることもあって古い内容を全部修正することにしました。

人工衛星100第三刷準備中

現在がんばって修正中です。
いつの発行になるのかは知らないのですけど・・・出ましたらお知らせしますのでぜひ書店で手にとってみてくださいね。


2012-05-29 : お知らせ : コメント : 0 :

今日読んだ本「不眠症の科学」

今日読んだ本
不眠症の科学
坪田聡 (サイエンス・アイ新書)

おびおの睡眠時間は6時間です。
「意外とちゃんと寝てますね」
って言われます。
わりと寝ないとだめなタイプなので。

この本によると、アメリカでは眠気による労働生産性の低下で年間12兆円もの経済的損失が出ていることに成のだそうです。眠くて仕事の効率が落ちている人が、眠くないときにどれだけのパフォーマンスを発揮できるかは計る方法もありませんので、アレですが、まぁ、そんな感じ。

ちなみに日本では年間3兆5000億円

最近では、夜行バスが高速道路で側壁に突っ込んだ事故が起きたばかりですが世界的規模で見てもこんなに損失が出ていると言うことで・・・。

 睡眠不足で金銭的損失が出ると言われてもちょっとピンと来ませんが、この本では睡眠不足が原因で沖田過去のあんな事故やこんな事故を紹介しています。

・アラスカ沖タンカー座礁事故 (1989)
・スペースシャトルチャレンジャー爆発事故 (1986)
・東名阪自動車道玉突き追突事故 (2002)
・山陽新幹線居眠り事故 (2003)
・スリーマイル島原子力発電所事故 (1979)
・チェルノブイリ原子力発電所事故 (1986)
2012-05-18 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

今日読んだムック「RM MODELS ARCHIVE DD54」

今日読んだムック
RM MODELS ARCHIVE 鉄道車両ガイド Vol.1 DD54
(ネコ・パブリシング)

 あ~
 1軸の中間台車に萌える・・・
2012-05-18 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

今日読んだ本「世界の傑作旅客機50」

今日読んだ本
世界の傑作旅客機50 ~大空を駆け抜けた名機たちの秘密~
嶋田久典 (サイエンス・アイ新書)

実は飛行機のことはよく知らないんですけどね。
747、767、777、787、A320
知っているのはこれくらい。

それでも、おっきくてメカメカしたものが好きな属性を持つ身としては、飛行機が嫌いなわけではないので旅客機のお勉強でもしましょうか、と。

エンジンの解説とか、空気の流れの解説とかもされていますけど、そのへんはよく分からないので、各時代の飛行機の解説を読みつつ、写真を眺めつつ楽しませて頂きました。

今の飛行機って、メーカーやサイズが違っても、何となく似た形をしていますけどそれはたぶん収斂進化で、その前段階、旅客機の黎明期にはいろいろなデザインがあったのですね。

最初の頃の飛行機は軽量化のためにお客さんは籐のイスに座っていたそうです。今では新素材のシートの方が軽いのでしょうけれど、それにしても紹介されている籐のイスの旅行者はなんとも落ち着いた感じです。実際は飛行機事故も多い時代だったでしょうから、けっこうがくぶるものだったのではないかと想像するのですが・・・・
2012-05-18 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

今日読んだ本「人の心を動かす文章術」

今日読んだ本
人の心を動かす文章術
樋口裕一 (草思社)

 ハウツー本はわりと好きなんですよね。このテの本はよく読みます。
 単行本を執筆するにしても、ヴォイニッチの番組原稿か苦にしても、トークライブでおしゃべりするにしても、どうすればみなさんにおもしろい・おかしいと思ってもらえるかって、それは常々考えてるので。

 でも、読み終わったときに意外とノウハウを得ていないことに気づくのもいつものこと。

 この本、例題がたくさん出されていて、それに応えることによって文章力を身につけようって言うコンセプトです。たとえば147ページ・・・

【問題】次の文を、重ね言葉などの修飾語を入れて、目に見えるように描いて下さい。

  ・姑の秘密を知って、彼女の目は、(     )輝いた。

【おびおの答え】

  ・姑の秘密を知って、彼女の目は、(真尋君と一緒にいるときのニャル子さんのように)輝いた。

【解答例】

  「らんらんと」「あやしく」「ほくそえむように」「鈍く」「底意を秘めたように」


・・・・解答例と自分の解答があまりに違いすぎて、どう判断したら良いのか分からない・・・・。

どうなんですかね? このへん。
2012-05-17 : 今日読んだ・・・ : コメント : 3 :

今日読んだ雑誌「ナショナルジオグラフィック2012年4月号」

今日読んだ雑誌
ナショナルジオグラフィック 2012年4月号

 表紙の記事は「沈没100年後の真実 タイタニック」

 とても興味深くて熟読しました。これまでは解像度の低い音波探査や通常の水中カメラで撮影された1枚モノの写真で海底に沈んだタイタニックの今の様子が伝えられていましたが、この1、2年は非常に精度の高い音波探査と、数百~数千枚の写真をつなぎ合わせることによって超高解像度の映像を再現する技術の開発によって、今までよりも春香にリアリティが高く鮮明な様子を知ることができるようになったそうです。

 また、著しく破壊され当時の面影を余り残していないためこれまでは余り着目されていなかった船尾側半分の調査もこれから進展するとか。

 その他、タイタニック号唯一の日本人乗客で男性ながら奇跡的に静観した日本人の生々しい手記なども掲載されていました。
2012-05-16 : 今日読んだ・・・ : コメント : 0 :

Chapter-390 磁気感覚

 日経サイエンス2012年5月号

 ドイツにあるデュースブルク・エッセン大学の研究者が、牛が放牧されている様子の写った写真をグーグルアースからダウンロードし、それを使って自由に牧草地に放たれた牛がどちらを向いているのかという調査を6ヶ月かけて行いました。その結果、この研究者は世界中の牛が特定の方向を向いていることに気づきました。その特定の方向とは北、それも太陽の位置から容易に類推できる真北ではなく、地磁気の北極、つまり磁北極でした。磁北極は地図上の北極とは大きく異なり、現在はカナダ北部に位置しています。

 いまでは想像していたよりも多くの生物が磁気感覚を持ち、それらの多くが想像以上に高性能であることも分かってきましたが、生物の磁気センサーの解明に関する研究は困難を極めています。そのような中で磁気センサーが最初に解明された生物は磁性細菌です。

 1970年代の研究で磁性細菌が強い磁気を帯びた酸化鉄、つまり磁鉄鉱の微粒子が連なった複数の糸を細胞の中に持っていて、この糸が磁場に沿って並び細菌を正しい方向に向けていることが分かりました。緯度の高い地域にいる磁性細菌はこの磁気感覚を使って上下方向を知り、生育しやすい海底の泥に向かって泳いでいることも分かっています。

 磁性細菌の磁気センサーが解明されたことをきっかけにして、動物の体内にも磁鉄鉱の微粒子を含み磁気センサーとして機能する細胞があるのではないかと、探索が活発化しました。2000年代初めにはフランクフルト大学の研究者らが最先端の画像技術を使ってハトの上くちばしの皮膚細胞の中に磁鉄鉱の微粒子が並んだ構造体を発見しました。ただし、ハトの磁鉄鉱微粒子の大きさは磁性細菌のそれに比べてきわめて小さいナノメートルスケールのため、細胞の中ではランダムな運動の影響が大きく磁性細菌のように効果的には機能しない可能性もあります。

 その後の研究でニジマスの鼻にある磁気センサーの仕組みが分かってきました。ニジマスの鼻にある磁気を感じ取る細胞の細胞膜ではイオンが細胞の外から中に流入するチャンネルをふさぐように磁鉄鉱のかたまりが細胞膜の内側に立っています。磁鉄鉱のかたまりが北を向いているときは細胞膜のチャンネルの形と磁鉄鉱の形がぴったりと一致するためチャンネルを磁鉄鉱がふさいでイオンが通り抜けることはできませんが、細胞の向きが北からずれると磁鉄鉱だけが北向きに角度を変えるため、チャンネルと磁鉄鉱の間に隙間ができてそこを通って細胞の外から内側へイオンが流入します。これによって生じる膜電離が情報として脳に伝えられニジマスは自分がどちらの方角を向いているのかを知るのだと考えられています。
2012-05-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-389 植物の背丈をコントロールするスイッチを発見

 この研究を行ったのは奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科の研究者らで、米国ワシントン大学との共同研究です。

 植物の背丈は作物の生産性に非常に大きく関わります。作物個体の生産能力を変化させずに背丈だけを低くすることが出来ると、作物が倒れにくくなり栽培の手間が省けるとともに、植物体がかさ張らないために一定面積に密度高く栽培できます。また、茎の成長に用いられるエネルギーが実など有用部位に回るようになり、与えた肥料が効率的に用いられるため、使用する肥料の減量など環境に与える影響の軽減化にもつながります。したがって、人為的に植物の背丈を変化させる技術の開発は作物の生産性の飛躍的な向上のために極めて有望です。

 このような非常に特異的な現象にだけ関わる仕組みを探す時には、細胞の表面に存在する受容体と呼ばれるタンパク質に注目するのが有効な手段です。多くの場合、1つの受容体はある特定の現象に対してスイッチとして働きます。そして、受容体を活性化させる役目を担うのはそれぞれの受容体にのみ特異的に作用する生理活性物質であるリガンドと呼ばれる物質です。そのため、目的とする現象ごとにリガンドと受容体のペアを見つけ出すことが極めて重要となります。

 モデル植物として用いられるシロイヌナズナでは、ERECTAと呼ばれる受容体が植物の背丈のコントロールに関わることが古くから知られていましたが、その際にERECTA受容体を特異的に活性化させるリガンドは不明でした。もしそのようなリガンドを発見することが出来ると、植物の背丈を自在に人為的にコントロールする基盤技術の開発につながります。そこで、打田助教らはこのERECTA受容体を特異的に活性化するリガンドの探索を試み、植物が背丈をコントロールする際に用いる仕組みを解明することを目指しました。

 研究者らはシロイヌナズナのゲノム情報を利用して、ERECTA受容体のリガンドとなる候補遺伝子群をいくつか選び出し、それらが実際に植物の背丈のコントロールに用いられるかどうかを検定しました。その結果、EPFL4とEPFL6と名付けられながら機能が未知だった2つのリガンド(この2つのリガンドはどちらも同じ働きを持つ)がERECTA受容体に作用することで植物の背丈がコントロールされることを見出しました。受容体であるERECTAの機能が失われた植物やリガンドであるEPFL4とEPFL6の機能が失われた植物では植物の背丈が特異的に低くなりました。

 今回、背丈を極めて特異的に変化させるリガンドとその受容体の組み合わせを発見したことにより、これをきっかけとして植物が背丈をコントロールする際に働く仕組みのさらなる解明が進むことが想定されます。また、このリガンドと受容体の結合を阻害する化合物やそのリガンドの代わりをする化合物などの探索を行うことで、植物の背丈を自在に人為的にコントロールする技術の開発が可能になると考えられ、作物の生産性の飛躍的な向上につながると期待されます。
2012-05-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-388 数独の重要問題が解けた

 アイルランドの数学者が、複雑なアルゴリズムとスーパーコンビューターを用いて数百万時間に及ぶ演算を行い、解を1つしか持たない数独問題の作成には、少なくとも17個のヒントが必要であることを示しました。16個以下のヒントでは解が1つに定まらず、有効な問題にならないようです。
この発表に対して、世界の数学者たちはおおむね内容に納得するコメントを出していますし、数独を数学的研究対象にするという新興分野に重要な進展をもたらしたという意見も多かったと言うことです。このことは、数独愛好家たちが以前から、ヒントが17個の数独はあるが、16個の有効な数独は見当たらないことに気付いており、16個のヒントで解が1つに決まるようなものは存在しないのではないかという推測が広がっていたことと一致します。

 これを証明する方法の1つは、答えが成立するすべての解答に対し、その盤面を解とするヒントが16個の有効な数独問題があるかどうかを総当たり的に検証することですが、演算に時間がかかりすぎます。そこで今回の研究者らは、「ヒッティング・セット・アルゴリズム」という仕組みを設計して、この問題を単純化しました。その方法とは数学的に「不可避集合 」と呼ばれる仕組みです。研究者らはらは、2年かけてこのアルゴリズムのテストを行い、その後、アイルランド・ハイエンド・コンビューティング・センター(ダブリン)のコンピューターで700万CPU時間をかけて解析し、今回の結果を得ました。
2012-05-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-387 無人宇宙貨物船「こうのとり」3号機

 HTV3ミッションは、日本が開発する宇宙ステーションに物資を補給するための無人宇宙貨物船「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げミッションです。

HTV3の本体は2011年1月に打ち上げられた2号機に準じて作られています。全長10メートル、直径4.4メートルの円柱状で、輪切り状に4つのパーツに分かれていて、前方から補給キャリア与圧部、補給キャリア非与圧部、電気モジュール、推進モジュールとなっています。貨物の搭載能力は6トンです。2号機との主な違いは地上から届いた微弱な電波を増幅するトランスポンダと姿勢制御や軌道の微修正などに使うスラスタに国産品を採用、一次電池のコネクタ、ブラケット、ハーネスなどを削除して固定化、また1号機2号機の飛行結果を反映して運用成果以前のためにソフトウエアの書き換えが行われています。

打ち上げは種子島宇宙センターからH-IIBで行われます。打ち上げ後はGPS衛星とデータ中継衛星を使って管制を行い、国際宇宙ステーションではロボットアームを使ってドッキングが行われます。ミッション期間は打ち上げから大気圏再突入まで37日間です。

 HTV3の組み立ては順調で、名古屋から運ばれた補給キャリア、鎌倉から運ばれた電気モジュール、名古屋から運ばれた推進モジュール、以上全てが重量と重心の測定が行われて4月中旬に種子島で結合される予定です。

 今回輸送される物資は与圧部に国際宇宙ステーション搭乗員の食料(レトルト品、乾燥食品、菓子類、飲料、日本食等)、衣服、日用品、国際宇宙ステーションの保全品など、水棲生物実験装置、再突入データ収集装置、小型衛星とその放出装置。非与圧部の暴露パレットにはポート共有実験装置、SCAN TwstbedというNASAの物資が搭載されます。
2012-05-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-386  iPS細胞を経由せずに特定の機能を持つ細胞作製に成功

 独立行政法人理化学研究所は、iPS細胞を経由せずに特定の転写因子、つまり遺伝子からタンパク質が作られる過程を調節している別の遺伝子を導入するだけで、希望した性質を持つ細胞を作製する方法を発明しました。今回の実験では入手が容易な皮膚由来のヒト線維芽細胞とよばれる、皮膚の中に一般的に見られる細胞から、免疫細胞の一種であるヒト単球細胞に似た機能を持つ細胞を2週間~1カ月程度で作製することに成功しました。

 京都大学山中伸弥教授を中心とする研究グループが、マウスの皮膚細胞に4つの転写因子を導入することで、ES細胞と同様な万能性を持つiPS細胞を作製できることを発見したのは2006年8月のことでした。iPS細胞は、すでに開発されていた受精卵がやや成長した胚盤胞由来のES細胞が抱える倫理的問題、つまりそのまま子宮で成長すれば個体となるはずの胚盤胞を破壊してES細胞は作成されるという根本的問題を回避できる技術です。iPS細胞もES細胞も、様々な組織の細胞へ変化させる万能性を持っているので、再生医療や創薬開発などへの応用が期待されています。

 通常、iPS細胞は実験用細胞として市販されており、入手が容易なヒト線維芽細胞などに特定の転写因子を導入して作製します。けれど、この場合、iPS細胞作製の効率が低い、つまり膨大な量の線維芽細胞を使って実験を行ってもわずかな数のiPS細胞しか得られないこと、目的細胞を得るために1カ月程度かかること、iPS細胞から作製した目的細胞の増殖能力が暴走してガン細胞になってしまう危険性があることなどの問題が指摘されており、医療応用を実現するためには解決すべき課題が多くあります。これらの問題を解決する手法として、「iPS細胞を経由しないで、ある組織の細胞に加工を施し、直接別の組織の細胞を作製する」という方法が注目されています。この方法は、これまでにいくつかの例が報告されていますが、どのような転写因子を導入すれば細胞の変化を誘導できるかの具体的な指針がなく、あらゆる細胞に適用できる普遍化された方法の開発が求められていました。
2012-05-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-385 ゴリラのゲノム解読に成功

 欧米の研究チームがゴリラのゲノム、つまり全ての遺伝子情報の解読に初めて成功しました。ゲノムが解読されたのはアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ動物園に暮らすメスのニシローランドゴリラ「カミラ」さんです。

 カミラさんのDNAは2008年に採取され、その後解読が続けられて2012年、ゲノム解読の結果が公開されました。これで、大型類人猿、つまりヒト、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンのゲノムがすべてそろったことになります。

 イギリスにある医学研究慈善団体ウェルカム・トラストのサンガー研究所に所属する遺伝学者リチャード・ダービン氏らのチームによると、ヒトとゴリラの遺伝子の一部は驚くほどよく似ているということです。つまり、ヒト、チンパンジー、ゴリラの陰電子の関係を解析すると次の3つのことが言えます。

・ヒトゲノムの70%はチンパンジーと似ている
・ヒトゲノムの15%はゴリラに近い
・残りの15%はチンパンジーとゴリラの間で類似性が高かった

 ヒトとチンパンジー、ゴリラが古代に同じ祖先から分かれたことは化石研究から判明していますが、化石を調べるだけでは、それらがいつ別々の進化の道を歩み始めたのかはよくわかりません、今回の遺伝子研究と既知の化石情報を総合すると、「ヒトとチンパンジー」の系統がゴリラと分化したのは約1000万年前、そして約600万年前、ヒトとチンパンジーが枝分かれしたらしいことがわかりました。
2012-05-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
ホーム

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

04 | 2012/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

QRコード

QR