宇宙と地球を視る人工衛星100 3刷重版

ソフトバンククリエイティブ発行の拙著、
サイエンス・アイ新書『宇宙と地球を視る人工衛星100』ですが、おかげさまで毎月順調に売れているようで、3刷重版が出ました。

発売から1年半ほど経過し、最新の衛星にはいろいろと動きもありましたので17基について記事を最新の情報にアップデートまたは誤記の訂正を行いました。引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

三刷でアップデートした衛星
オーラ/風雲1C/きょっこう/ルナー・リコネサンス・オービター/きく8号/だいち/イカロス/あかり/アースケア/JWST/スピッツァー/アストロG/メッセンジャー/ベピコロンボ/あかつき/ドーン/スターダスト


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2012-07-25 : お知らせ : コメント : 0 :

夏休みスペシャル 

夏休みの自由研究課題の参考にしていただくために、毎週1本本編を無料配布しています。ヴォイニッチの科学書公式サイト右側の「無料配布試聴版」からダウンロードしてくださいね。

公式サイトはこちらから→ http://www.obio.jp/voy/ 

7月22日配布 Chapter-342 羽の起源
7月15日配布 Chapter-338 さくら 
2012-07-22 : お知らせ : コメント : 0 :

Chapter-400 太陽の様子がおかしい  

 科学者の間で最近、どうも太陽の様子がおかしい、ということがしばしば話題になっています。どういうことかというと、太陽の活動が活発になると増える黒点の数が、100年ぶりの低水準となり、太陽の活動が非常に弱まっているらしいのです。

 太陽は元々、活動が活発な時期と静かな時期を規則正しく11年周期で繰り返しています。2000年以降太陽の活動は低下していましたが、科学者の推定では2008年から活動は活発化するはずでした。ところが、いつまでたっても太陽の活動は上向かず、2012年になってやっと黒点が増え始め太陽の活動が活発になってきた気配がありますが、活動が活発になる速度はこれまでよりもゆっくりであることを示唆するデータが得られています。

 また、黒点が現れる場所にも変化が起きています。太陽活動の11年周期に伴って黒点が出現する場所も規則正しく変化します。太陽の活動が活発な期間に移り変わると共に黒点はまず、緯度の高い地域に多く出現し、次第に赤道に近い場所に出現範囲が変化していました。しかもその変化は赤道を挟んで非常に正確に南北対象となっていました。ところが今は黒点の南北対称性が崩れ、南半球に黒点が集中しています。これは1700年代に70年間も続いた地球寒冷化時代の記録と一致します。

 さらに、日本の太陽観測衛星「ひので」による2012年3月の観測では北極に太陽のN極が混じり、ほぼS極とN極が半々になっている状況だったのです。このことは太陽の磁極が入れ替わりつつあることを示しています。太陽の局の入れ替わり自体は珍しいことではないのですが、今回、不思議なことに太陽の南極は依然としてN極が安定して保持されています。つまり、太陽の磁極は反転しているのではなく、両方がN極になりつつあるのです。その結果、S極が太陽の赤道周囲に配置され異例の四重極構造を作り出しているのです。

 太陽の活動の変化に伴って地球の気候を変化させている力の実態は宇宙から太陽系に届く荷電粒子である宇宙線なのではないかという説が最近有力になってきています。というのも1997年に宇宙線の量と雲の量に相関があることが報告され、太陽の活動が低下することによって太陽磁場が弱まり、地球に到達する荷電粒子の量が増えます。すると、地球の雲の量が増え、太陽光の反射率が上昇することによって地球の気温が低下するという連鎖が起きている可能性が指摘されています。

(今回は日経サイエンス2012年8月号の特集記事「太陽異変」を参考に作成しました)


2012-07-22 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

2012年7月28日 阿佐ヶ谷LoftA ダイナーヴォイニッチのお知らせ

阿佐ヶ谷LoftA サイエンストークライブ
ダインバーヴォイニッチ 開催のお知らせ

2012年7月28日(土曜日)
 会場18時 開演19時 終演21時

会場 阿佐ヶ谷 LoftA(東京)
  http://www.loft-prj.co.jp/lofta/ 

料金 前売り2000円 ローソンチケットで発売中
 Lコードは 35603 です。
 空席がある場合には当日券もありますが、ご来場予定の方は前売り券をご購入ください。

 下記のURLの上の方にある検索窓に「35603」と入力して検索して下さい。
http://l-tike.com/

テーマ 「巨大マシンで探る科学の世界~電子顕微鏡からLHCまで・最先端巨大分析装置で見えてきた未知の世界」
 急遽ヒッグス粒子のお話もさせて頂きます。

来場時にワンドリンク、注文して頂くことになっていますので、お酒やジュースでくつろぎながら楽しい科学の話をしましょう。

【お願い】
・会場は荷物を置くスペースがありませんので、大きな荷物は駅のコインロッカーなどに預けてご来場ください。貴重品の入るバッグ1つ程度でお願いいたします。
・18時に開場し、チケットの番号順にご入場頂きますのでご協力ください。
・会場は満席になる可能性があります。少々狭いかもしれませんがご了承ください。

【お知らせ】
 ヴォイニッチの科学書オリジナルトレーディングカードを作成いたしました。今回のイベントで12種セットを希望者に無料配布いたします。

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写真は2012年3月開催時のものです
阿佐ヶ谷-1
阿佐ヶ谷-2
阿佐ヶ谷-3
阿佐ヶ谷-4
2012-07-19 : お知らせ : コメント : 0 :

Chapter-399 ボイジャー1号の近況

 ボイジャー1号は1977年9月5日に打ち上げられた探査機で、木星と土星を詳細に観測した後に太陽系外に向かって飛行と観測を続けていましたが、どうやらもうすぐ太陽圏を脱出するようです。と言うのも、ボイジャー1号から届けられる宇宙線の観測結果がここ1か月で急増していることがわかったためです。ボイジャー1号は太陽圏から脱出する初の人工物となります。

 ボイジャー1号は現在、太陽圏の果てを飛行していますので、地球からの距離は178億km、通信を行うのも片道16時間36分もかかるのですが、現在もデータを地球に向けて送信していて、それによると探査機があびる宇宙線の増加が2009年1月~2012年1月の3年間で25%の増加だったのに対し、5月7日以降は1か月で9%も増加し続けているようなのです。太陽圏と恒星間空間の境界付近では、太陽風の荷電粒子と、恒星間空間から飛来する宇宙線とがぶつかり合っていますので、計測される宇宙線の増加は太陽圏の外にボイジャー1号が出つつあることを示しています。

 仮にボイジャー1号が太陽圏から完全に外に出たとすると、その時に予想される観測データは、太陽からの荷電粒子の急減な減少と探査機周囲の磁場の向きの変化です。磁場についての観測結果はまだ解析中ですが、太陽圏にいる間は太陽の通り道である黄道面に沿って水平の向きなのですが、恒星間空間に入ると垂直の向きになります。

 ボイジャー1号がいつ高星間空間に飛び出すのかはまだ分かりませんが、打ち上げ当時は恒星間空間への到達は実現するかどうか分からない夢物語に近いものだったということです。姉妹機のボイジャー2号も健在で、太陽から147億kmのかなたを飛行中です。

2012-07-19 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-398 海底探査機

 1990年に完成した日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の有人潜水調査船しんかい6500は、の現在日本で唯一の大深度有人潜水調査船です。完成から22年を経過しても、世界で2番目に深く潜ることのできる有人潜水艇として君臨し、日本近海の熱水域調査や東日本大震災の震源域近くの海底を調査するなど第一線で活躍しています。このたび、しんかい6500は約6億9000万円をかけて大改造を行い、推進装置を増強して俊敏に生まれ変わり沖縄県の伊是名(いぜな)海域等の熱水域で研究者を乗せた調査潜航を開始しました。

 人を乗せて数千メートルの深さにまで潜ることのできる大深度有人潜水調査船は日本の他には米国、フランス、ロシアしか所有していない高度な技術を必要とする潜水艇ですが、近年は中国が7000メートルまで潜れる潜水艇を開発し、間もなく7000メートルの潜水実験を始めるなど、海底資源等の探査ができる有人潜水船や無人探査機に注目が集まっています。

 改造前のしんかい6500は後方に大型プロペラ1基を備えていましたが、今回の改造で大型プロペラ1基の代わりに中型プロペラを左右側面に1機ずつ配置。さらに、機体後方上部に水平方向のプロペラを増設しました。電源のリチウムイオン電池を収納する容器もチタンからカーボンに変えることで軽量化を図り、推進装置等のモーターも取り替えました。コントローラーは、直感的な操作のできるジョイスティック方式を設置しました。従来は推進装置を1台ごとに操作していましたが、高度なコンピューター技術の採用で計6機の推進装置を連動して動かすことができるようになり、機動性が向上しました。その結果、その場で回転や真横への移動、従来の約半分の時間での急停止が可能になりました。

 改造後に、静岡県沖ですでに約20回の潜水を行っていますが、今のところ大きな問題は見つかっていません。しんかい6500はすでに1300回程度の潜水を無事に行っており、今後は、純粋な研究だけでなく、巨大地震の震源域の検証などにも活躍が期待されています。
2012-07-18 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
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twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

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