老眼は霊長類共通の祖先から受け継いだ?

京都大学霊長類研究所の研究によると、類人猿の野生ボノボは人間と同じように年を取ると老眼が進行することがわかりました。つまり、目の老化は人間もそのほかの霊長類も同じように進行するのかもしれない、ということです。

であれば、これまで現代社会における目の酷使が原因とされてきた老眼は、霊長類共通の祖先から受け継いだ宿命なのかもしれません。ちなみに、人間では40歳以降に老眼が出ますが、チンパンジーについてはそれほど長生きする野生の個体がいませんので老眼の発症について明確な答えが出ていません。

スポンサーサイト
2016-12-29 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

プラセボの「薬効」に関する臨床試験!?

病は気からといいますか、精神力で(免疫系が活性化するか何かして)ある程度は何とかなるっていうのは意外と皆さん経験しておられるのではないかと思うのですが・・・

「あぁ~なんか体調悪い・・・風邪かな? 風邪薬あったっけ???

(ゴソゴソ・・・・)

「ん~・・・ロキソニン・・・」

(ゴクン)

「\治った!!/」

・・・本当はこんな飲み方をしては絶対ダメですから、きちんと病院で診察を受けましょう。

さて、米国ボストンの研究機関が慢性腰痛で治療中の患者に対し「これはプラセボ(偽薬)ですよ」と事前に知らせて投薬を行ったところ、それでも症状が軽減する可能性があることを発表しました。プラセボに効果があることは「プラセボ効果」として一般に知られており、数百億円をかけて開発した医薬品が臨床試験で小麦粉と同程度の効果しか無かった・・・という笑えない試験結果もありました。

たとえプラセボだとわかっていても、薬のようなものを医師からもらって飲むという行為そのものが精神的に患者の意識を高めるような作用をもたらし、それが症状の回復につながるものと想像されます。今回試験が行われた痛みの他に、疲労、消化器系や泌尿器系の一般的な症状、抑うつなどに対してもプラセボ効果は知られています。

2016-12-27 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

2億7000万年前にも擬態はあった

ギタイといっても、ライフルとか武器を持って戦う不死身の美少女のことではありません・・・。
 #あ、リトルアーモリーじゃないですよ、ガンスリンガーガールです念のため

擬態とは動物が生息周辺環境の他の動物や植物に自身の身体の形状や色を似せて溶け込ませることによって自分の身を守る技術のことです。身体を葉や枝に見せかけることによって捕食者に見つかりにくくしたり、自分より強い生物に自分の姿を似せることによって捕食者に警戒させたりします。

フランスソルボンヌ大学の研究者らが2億7000万年前のキリギリス類最古の化石を発見し、このキリギリスを「ペルモテッティゴニア・ガリカ」と名付けましたが、このキリギリスは羽が植物に似ていて擬態をしていたものと思われました。キリギリスがまねた植物の化石は見つかっておらず、どのような植物に似せていたのかはまだわかっていません。
2016-12-26 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

アミロイドベータは心疾患にも関係あるらしい

アルツハイマー病治療薬のターゲットの一つとして盛んに研究されているベータアミロイドですが、最近の研究で心疾患にも関係あるらしいことがわかってきました。

米国ハーバード大学がアルツハイマー病患者22人と、同年齢の健康な人35人を比較する調査を行ったところ、アルツハイマー病患者では心臓の壁が厚くなっており、心臓が硬くなって血液を効率よく送り出すことができなくなっていることがわかりました。この疾患にはベータアミロイドの沈着が関係していました。脳にアミロイドベータが沈着して脳の機能を失わせるように、心臓に沈着することによって心臓の動きを悪くし、将来の心不全のリスクを高めるものと思われます。

アルツハイマー病患者では脳、心臓の他に腸、腎臓、筋肉などでもアミロイドベータの沈着が見つかるケースが多く、これらの臓器においても何らかの疾患の原因になっている可能性があります。

アミロイドベータをターゲットとしたアルツハイマー治療薬の成功例が未だに存在しないことと同様に、アミロイドベータを原因とする心疾患の治療薬も見つかっていません。
2016-12-26 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

Chapter-633 プラトニック変異体

最新科学情報ポッドキャスト「ヴォイニッチの科学書」
2016年12月24日更新
Chapter-633 プラトニック変異体

東北大学では求愛だけを行い交尾に至らないオスのショウジョウバエ(プラトニック変異遺体:プラトニックショウジョウバエ)の突然変異種を飼育しています。 

子孫を残すという生物の重要な使命からすると不可思議としか言いようのないプラトニックショウジョウバエの行動を遺伝子的に、そして神経科学的に解明する研究が進められてきました。

その結果、特定の遺伝子が欠損することによって人間の脊髄に相当する部分に本来あるはずの神経伝達物質セロトニンを合成する数個の神経細胞が失われていることがわかりました。 セロトニンは体内で作られますので、セロトニンの原料となるアミノ酸をプラトニックショウジョウバエの成虫に食べさせたところ、プラトニックショウジョウバエは交尾をするようになりました。

そこで、プラトニックショウジョウバエに遺伝子治療を施して失われた遺伝子を活性化するとどうなるかを試みたところ、幼虫の時期に遺伝しスイッチをオンにすれば成虫になってから交尾を行うものの、成虫になってから遺伝子のスイッチを入れたのでは交尾はしないことがわかりました。 特定部位のセロトニンが減少すると、なぜ求愛はするものの交尾を行わなくなるのか、そのメカニズムは依然としてナゾのままです。

今週の無料版はこちら「心停止への水素ガス吸入、臨床試験始まる」



この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
2016-12-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

チョコレートの健康への影響について

チョコレートの健康への影響について

チョコレートやコーヒーなど嗜好品の健康への影響については良い面、悪い面共に大量に報告されていて、単純に「いいもん」「わるいもん」の仕分けできないのが事実ですが、新たないいもん側報告の一例として・・・。

米国ブラウン大学の最近のデータ解析結果ではチョコレートに含まれるカカオは健康に良い、とされています。米国衛生研究所(NIH)、ファイザー社などの研究、合計1000人以上の実験ボランティアによる報告を解析した発表です。元となった試験ではカカオの成分である「フラバノール」を様々な量で摂取したボランティアとしてないボランティア(区別のつかないプラセボ摂取)で効果が比較され、摂取期間は2週間~1年間です。摂取した量はいずれも一般的なチョコレートよりもかなり多く、カカオの効果を顕著に出すように実験条件が調整されています。

その結果、カカオフラバノールを含む食品を摂取した人たちの血液中中性脂肪(トリグリセリド)値が低いことがわかりました。また、善玉コレステロール(HDL)も上昇傾向にあり、血糖値も安定していました。ただし、現実的なチョコレートの摂取が健康改善につながるのかどうかについては今回の解析からは不明でした。


チョコレートの成分はカカオだけではなく大量の砂糖が入っています。今回の解析の元になった実験ではいずれもチョコレートの成分の中から健康に良いという過去データがある物質のみを摂取させた結果であり、ミルクチョコレートなどの砂糖や脂肪分を多く含むチョコレートの効果であるとして考えてはならない点が重要です。別の科学者はエクストラダークココアは有効性が高いかもしれない、と助言しています。


2016-12-21 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

Chapter-632 くすぐられて笑うネズミの脳の観察に成功

2016年12月17日 
Chapter-632 くすぐられて笑うネズミの脳の観察に成功

くすぐったいと感じる場所は、首筋や脇の下など動脈が皮膚に近いところを通っている弱点部位です。そこを保護するために神経が密に存在し、刺激に敏感になっているものと推測されています。神経からの情報は自律神経を司る小脳に伝えられますが、脳が感覚を司っていますので自分で自分をくすぐるなどは脳によって予想される範囲の刺激なのでくすぐったいとは感じません。一方で不意にくすぐられると小脳は予期し得ない突然のアクシデントと判断して不快な感覚を「くすぐったい」と認識させます。

つまり、くすぐったいという感覚は動物にとっての本能ですので、人間以外の動物もくすぐったいことを感じることができます。ドイツフンボルト大学の研究者らはマウスを使ってくすぐりに対する脳の反応を調べました。マウスがくすぐったいという感覚を持つことが科学的に示されたのは1999年のことでしたが、マウスをくすぐると人間には聞こえない超音波の笑い声を上げるようです。

この研究によると、くすぐりによって反応する脳の部位は「体性感覚皮質」と呼ばれる領域で、触覚に含まれる感覚であることがわかりました。逆にこの領域に電極を差し込んで脳を刺激するとくすぐっていないのに、超音波で笑い始めるとのことです。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
2016-12-20 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

農電併産・・・エネルギーを使わずに農作物を作る

京都大学が「農電併産」に取り組んでいます。

今の時代の農業は他の産業と変わらずエネルギーを消費するさほど環境には優しくない産業です。その対策として、京都大学が2016年にオープンした大学の試験農場は太陽光パネルなどを使って農業生産を正味ゼロエネルギーで行う研究にチャレンジしています。
ビニールハウスには三菱化学製の、植物の育成に必要な光は透過させ、それ以外の波長は発電に使う有機薄膜太陽電池が搭載されています。これによってハウスの維持に必要な電力を超える電力を作り出し、売電することによってトータルのエネルギー消費の削減数量に組み込みます。
また、ハウス内の温度を維持するために稼働しているガスエンジンが放出する二酸化炭素は大気中に放出せず、ハウス内に戻すことによってハウス内の二酸化炭素濃度を高め、作物の育成促進に使用します。
東芝のように植物工場から撤退する動きもありますが、地球規模では食糧不足の状態が続き、国家間の関係も今後激変しそうな気配があり、外国がいつまで日本に食料を売ってくれるか将来性も不透明な時代、食糧自給率向上のためにさまざまな技術が投入されるといいですね。

2016-12-18 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

天の川銀河に付随する衛星銀河は50個くらい

天の川銀河の伴銀河といえば大小マゼランが有名ですが、日本からは見えないので天の川銀河の伴銀河自体がちょっとマイナーな存在の気がしますね・・・。そんなことを言っている間に各国の天文台や天文衛星が次々に伴銀河を発見し、いまでは50個近くに上るそうです。下の図はそれらの伴銀河を天の川銀河を原点とした座標上にプロットしたものです(東北大学/国立天文台作成)。

天の川銀河に付随する衛星銀河は50個くらい

最近、すばる望遠鏡が超広視野焦点カメラ「HSC」で撮影したデータを解析したところ、28万光年離れた場所にあらたに「Virgo I」と名付けられた伴銀河が発見されました。

私たちは偶然、天の川銀河という巨大な銀河の中で生活していますので、間近で巨大銀河を見ることはないのですが、このような伴銀河にも知的生命体はいるかもしれず、その人たちが夜空を見上げると巨大で美しい天の川銀河が大迫力で見えるのか・・・と思うとちょっとうらやましいですね。
2016-12-18 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

JAXA人工衛星トレーディングカード頒布終了のお知らせ

JAXA人工衛星トレーディングカード販売終了のお知らせ

イベント等で特にご好評いただいていました、ヴォイニッチトレーディングカード「JAXA人工衛星編」ですが、JAXA に対し画像使用許諾の更新手続きを行っておりましたところ、60万円(5万円×12種類)かかるとの連絡がありました。
それをカード代に上乗せすると1セットが1万円程度になってしまい現実的ではないため、やむなく許諾申請を取り下げることとしました。従いまして、これらのカードは今後、頒布することができません。これまでは実費頒布ということで無償許諾いただいていたのですが残念です。
また、コミックマーケット等で販売する同人誌につきましても、同様の手続きが必要かと思われますので、関係者の方はご注意ください。

なお、NASA、ESA の画像については現在も頒布要件を満たしておりますので、引続きごひいきのほどよろしくお願いいたします。

2016-12-15 : お知らせ : コメント : 0 :

南極大陸を横断した巨大恐竜

かつて、巨大な恐竜が南極大陸を横断して南米からオーストラリアへ拡散していったらしいことがわかりました。その恐竜は、竜脚類とよばれる下のイラストのような恐竜で、太過ぎるほど太い足と長い首が特徴で、どう猛そうに見えますが草食恐竜です。9500万~9800万年前の化石がオーストラリアで発見されました。当時は地球の温暖化が進んでいた時代で、南極は氷がなく、恐竜にとってとても快適な地域でした。

オーストラリアの恐竜についてはこれまで化石の発見例がほとんど無かったためよくわかっていませんが白亜紀に南米から陸続きでオーストラリアに渡るルートで様々な動物が移動したことが推定されています。

サバンナサウルス・エリオットラム

サバンナサウルス・エリオットラム、体長6メートル、体重は15~20トンと推定されています。
IMAGE BY TRAVIS TISCHLER, AUSTRALIAN AGE OF DINOSAURS MUSEUM NATURAL HISTORY



2016-12-11 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :

さとうささらさんの番組、今週は二本配信してます・・・

さとうささらの二分間サイエンス
一駅で楽しめる楽しい科学の情報をさとうささらが紹介します。
iTunesに登録
定期購読(無料)はこちらから

2016年12月6日配信 iPS細胞だけで卵子を作成
  

2016年12月10日配信 無人宇宙貨物船 こうのとり6号機打ち上げ成功



2016-12-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-631 インフラの老朽化を高速で調査する技術

最新科学情報ポッドキャスト番組「ヴォイニッチの科学書」

2016年12月10日配信の Chapter-631 は「インフラの老朽化を高速で調査する技術」です。

国土交通省が建設後50年を経過するトンネル、橋、下水道を調査したところ、7年後の平成35年において50年が経過しているのはトンネルの34パーセント、道路橋の43パーセントに達します。米国では1930年頃にインフラの整備が急速に進んだものの、その後のメンテナンスが行き届かなかった結果、1980年代に橋の損傷、道路の陥没等があちこちで発生し、当時の状況は「荒廃するアメリカ」と呼ばれるに至りました。

理化学研究所などの共同研究グループは、インフラの劣化箇所をレーザーを使って見つけ出す方法の研究を行っています。 基本となる技術は3つです。

ひとつめはトンネル壁面の凸凹やゆがみを検出する技術です。レーザーをトンネルの表面に照射して戻ってきた反射光を比較対象のレーザーと干渉させ、生じる周波数を計測することによって物体までの距離を正確に測定し、トンネル壁面の凸凹やゆがみを検出することができます。

ふたつめは壁面のひび割れを検出する技術です。レーザー光を直径約0.2mmまで絞って2次元スキャンしながら戻ってくる光を計測するとひび割れ部分ではひびで光が散乱して戻ってくる光の量が減ります。  

みっつめは水漏れを検出する技術で、レーザーの波長を、水に吸収される波長と吸収されない波長の間で切り換えながらコンクリート表面を2次元スキャンすることで、水を検出する実験に成功しました。

ヴォイニッチの科学書


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
2016-12-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-630 ヒトは休眠できるか?

最新科学情報ポッドキャスト番組「ヴォイニッチの科学書」
2016年12月3日配信の Chapter-630 は「ヒトは休眠できるか?」です。

理化学研究所の研究チームがマウスに食事制限を加えて意図的に休眠させることに成功しました。休眠は人間にはない能力ですが、一部の哺乳類があえて基礎代謝を低下させる現象です。

休眠と冬眠は動物の状態は似ていますが、冬眠は数か月間持続するのに対し、休眠は数時間程度で目を覚まします。 冬眠できる哺乳類で有名なのはリスやクマですが、2004年には世界で初めて冬眠するサルが発見されており、霊長類も冬眠できることが知られています。 冬眠している間も呼吸や心臓の拍動など、生きるために最低限の機能は維持しています。

そために必要なエネルギー消費が基礎代謝ですが、冬眠しているときには目覚めて活動しているときの最低で1%にまでエネルギー消費を低減し、長く続く冬を眠ったまま餓死もせずに過ごします。冬眠動物の遺伝子活性については十分な研究が進んでいないために、冬眠のメカニズムはまだよく分かっていません。 マウスの休眠においては基礎代謝が正常時の30%程度にしか低下せずに数時間で目覚めますので、冬眠と休眠は動物の体の状態は似ているものの、異なる生体機能ではないかと考えられています。

ヴォイニッチの科学書 上のグラフは理化学研究所による、マウスの強制休眠のデータです。 専門家であればグラフのパターンからマウスが睡眠ではなく、休眠していることを読み取れます。
この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
2016-12-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

Chapter-627 細胞質をコンピューターの中に再構築

ヴォイニッチの科学書 2016年11月12日更新要旨
Chapter-627 細胞質をコンピューターの中に再構築

細胞の中には水、タンパク質・核酸などの高分子、アミノ酸のような低分子、イオンなどいろいろな分子が入っています。

日本の理化学研究所などの国際共同研究グループは世界最小のバクテリアであるマイコプラズマ・ジェニタリウムの細胞質の1/10の容積に相当する部分に含まれる分子すべてを三次元座標にマッピングして、スーパーコンピューターの中に細胞質を構築しました。この中には一億個の原子が含まれています。 この細胞質モデルでは細胞の代謝反応に関わるほぼすべての分子の種類と含量が再現されていますので、パラメータを変化させることによってさまざまなシミュレーションを行うことができます。

医薬品の研究の成功率は著しく低いのですが、研究の初期段階は薬の効き方を試験管内の実験で確認します。もしそれが患者の細胞と全く異なる環境であるとするならば、薬の効き方の評価などが適切でないことになり、細胞質の大規模シミュレーションで培ったさまざまな知見と計算技法は次世代創薬シミュレーション法の開発に繋がると期待できます。

細胞質をコンピューターの中に再構築
A:マイコプラズマの模式図
B:今回作成したモデル。1億個の原子が含まれており、一辺はマイコプラズマ中の100ナノメートルに相当し、マイコプラズマ全体の1/10の容積に相当します。
C:Bの一部分を拡大したCG

この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
2016-12-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

さとうささらの二分間サイエンス「ゼンメルヴァイス」

さとうささらの二分間サイエンス
一駅で楽しめる楽しい科学の情報をさとうささらが紹介します。
iTunesに登録
定期購読(無料)はこちらから


女性にとって出産は命懸けだといわれることがありますが、ヨーロッパで病院での出産が行われるようになった19世紀半ばは病院で出産した女性の30パーセント以上が死亡していた時代もありました。

当時の医者たちは自分たちの技術に間違いはない。死亡率が高いのは女性の心の弱さだ、と言っていました。 そんな時代にあってその理由を解明しようと研究を始めたのがハンガリー人の産科医ゼンメルヴァイスでした。

彼は助産婦のいる診療所の死亡率が非常に低いことに注目し、医者たちに妊婦の診察前には手をきれいに消毒するように指導したところ、出産時の女性の死亡率は著しく低下しました。 当時は血がこびりついて悪臭を放つ白衣を着ていることが優秀な医者の証拠と思われていましたので医者が病原菌をまきちらしていたのです。

そんな時代でしたので、医者に原因があると言ったゼンメルヴァイスは追放されてしまいました。 パスツールが感染症の原因は病原菌のせいだということを発見する100年も前の事でした。 ゼンメルヴァイスはその後もかたくなに研究を続けた結果、頭がおかしくなってしまい他の医者たちを罵倒することに終始するようになり、大暴れを繰り返した結果、通報で駆け付けた守衛たちにふるぼっこにされ、傷口から病原菌に感染し死んでしまいました。

あと100年待てばパスツールの発表が行われる、そんな時代でした。


2016-12-05 : ポッドキャスト : コメント : 0 :
ホーム

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

QRコード

QR