宇宙リチウム問題

宇宙は約138億年前に起こった「ビッグバン」でスタートしましたが、その10秒後から20分後にかけて「ビッグバン元素合成」が起こり、水素、ヘリウム、リチウムなどの軽い元素が生成されました。これらがどれくらいの量生成したかを算出することによって宇宙誕生のシナリオを明らかにすることができます。

いろいろなビッグバンのシミュレーションが行われていますが、水素とヘリウムについては現在の予測で観測結果をうまく説明できるものの、リチウムについては同位体の一つであるリチウム7(7Li)が観測値が理論値の約3分の1しかないという重大な不一致が知られています。この不一致を「宇宙リチウム問題」と呼び、この問題がもし解決できなければビッグバン理論が何か未知の問題を抱えていることになります。

リチウム7はベリリウム7が崩壊して生成されたと考えられていますので、これまでの科学者らはベリリウム7がどのくらい初期宇宙で作られたかに着目して研究を続けていました。ですが問題は解決できませんでした。

京都大学の研究者らは発想を転換し、ヘリウム4からベリリウム7を合成する反応が起きる確率を測定し、これまでビッグバン元素合成の理論計算に広く用いられていた推定値が大きすぎる誤りがあることを示しました。

宇宙リチウム問題


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2017-03-06 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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