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末梢組織の糖利用を促進する神経細胞

脂肪細胞から血液中に分泌されるレプチンというホルモンがあります。レプチンは脳の神経細胞に作用して、食欲を抑え、食べたものを熱に変え、さらに骨格筋などでインスリンの働きを高め、糖の利用を促進することがわかっています。

脂肪萎縮症という脂肪細胞が消失する病気があります。レプチンは脂肪細胞で作られますので、患者の血液中のレプチンは減少し、重症の糖尿病となります。この病気はインスリンによる治療もほとんど効果がありませんが、レプチンを投与すると糖尿病は著しく改善します。

生理学研究所の研究者らはレプチンの作用を解明するため、脳の中で代謝調節に関わっているSF1という神経細胞の関わりをマウスを使って調べました。

その結果、SF1を刺激するとマウスはエサを食べる量が減り、全身の糖利用が促進しました。つまり、あたかも運動をしたかのような肥満抑制効果が見られたということです。SF1 ニューロンがどのような命令信号を出しているのかはまだわかっていませんが、今回の発見は肥満や糖尿病の新しい治療法の確立に繋がることが期待されます。


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2017-07-22 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ペットはなぜ人になつくのか

野生動物は人を見ると逃げるのが普通ですが、イヌのように自ら人に近づいてくる動物もいます。このような人間に対する振る舞いの違いはどのような遺伝的しくみで生じているのでしょうか。

野生のマウスも人にはなつきませんが、国立遺伝学研究所は世界8 か国から収集した野生マウスの中から少しでも人に近づく性質のあるもの同士を繰り返し交配させ、本来はいるはずのない人に好んで近づくマウスを作り出しました。

それらのマウスのゲノム解析をおこなったところ、脳の中の神経伝達物質セロトニンの量を調整している部分の遺伝情報が大きく変化していることがわかりました。この変化はイヌにおいても同様でした。セロトニンは感情をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。


2017-07-22 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ヴォイニッチの科学書 Chapter-662 4Dプリンター

米軍が4Dプリンターの研究に投資を始めています。3Dプリンターは三次元、つまり縦横高さのある立体的なものを印刷しますが、4Dプリンターはそこにさらに時間的変化が加わります。

ヴォイニッチの科学書 Chapter-662 4Dプリンター

米軍は立体的な印刷物が自律的に変化して戦闘の状況に適応する印刷手法の研究を行っています。戦場での3Dプリンターの活用はすでに考えられていますが、戦況に応じて武器や資材を戦場で印刷し始めるのは現実的ではありません。そこで印刷物の性質や形状が変化するような素材を使って、状況に応じて作り直す必要をなくそうとしているのです。

その一例としてハーバード大学が米軍の資金で研究しているのは生物の特徴を模して、形状や性質、機能を変化させることができるような複合素材です。例えばタコやカメレオンなどが自らの体の色を自在にプログラムして保護色をその都度作り出すように、色や柄を変えて兵士の存在をカモフラージュするような戦闘服などが考えられます。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。


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おびおのプロフィール

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Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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