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茶色くならない遺伝子組み換えリンゴ

米国の合成生物学分野の複合企業が、2017年秋から遺伝子組み換えリンゴを販売する予定です。アークティックと呼ばれるこのゴールデンデリシャスの遺伝子を組み換えたリンゴは変色を抑制するように遺伝子操作がされており、まずは米国中西部と南カリフォルニアの店舗で袋入りカットリンゴとして販売されます。  

遺伝子的には果肉を茶色く変色させる原因となる酵素ポリフェノール・オキシダーゼ (PPO)の生成を減らすようにDNAが改変され、このリンゴのスライスは3週間にわたって茶色く変色せずに保たれるということです。  

最近は日本でも自動販売機で袋入りカットリンゴが売られていますが、あれはカルシウムとビタミンCを混ぜたもので保存加工されて変色を抑えた商品です。米国では生産された果物と野菜は、およそ45%が捨てられているという調査があり、変色しない果物は食品の廃棄を減らすことが期待されています。

茶色くならない遺伝子組み換えリンゴ
神保町の有名な焼きリンゴも将来はナマと同じ色に!?


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2017-10-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

人食いバクテリア

2017年8月に米国テキサス州をハリケーン「ハービー」が襲い、ヒューストンの街は洪水により甚大な被害を受けましたが、この時にいわゆる人食いバクテリアの被害も発生していたことが明らかになりました。  

人食いバクテリアは人間の筋肉内に侵入した後に毒素を出して、筋肉を液状化させる微生物です。医学的には「壊死性筋膜炎」と呼ばれます。米国疾病予防管理センターによると、米国では年間およそ1000件の症例が報告されているようです。  

人食いバクテリアと呼ばれる細菌は数種類います。最も一般的なのはA群連鎖球菌で、もともとは私たちの身の回りに普通に存在する菌で、人間の喉にもよく生息していますが、普段は何の害も及ぼしません。たまに、のどの奥を腫れさせる程度です。

人食いバクテリア
A群連鎖球菌

DNAの解析結果によると、普通の雑菌が人食いバクテリアに変化したのは過去数十年の間に起きた遺伝子変異が原因らしく、この間になんらかのウイルスが菌に2度感染し、菌が病原性を持ったようです。それはあっという間の変化でした。 人間への侵入は切り傷のような深い傷はもちろん、トゲによる小さな傷口、虫刺されの跡も侵入経路になります。ですが、まったく傷のない皮膚でも通過できる可能性もあります。ひとたび侵入すると菌は1時間に2.5センチの速度で拡大し、短時間で敗血症や多臓器不全を引き起こし、3人に1人は死に至ります。  

主な症状は体の奥深くで組織が破壊されることに伴う激痛で、痛む時には既に大変なダメージを受けていることが多いことがわかっています。治療方法は初期であれば、抗生物質の投与や、手術による感染部位の除去と細菌の酸素接触が行われます。人間の免疫や発症しやすい患者の遺伝子タイプについては研究中でわかっていません。専用のワクチンはありませんが、A群連鎖球菌ワクチンは複数種類が他の疾患用に開発されていますので、それらが効果を発揮することが期待されています。


2017-10-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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