ダイオメガ

私たちの身の回りの物質は全て、「クォーク」と「レプトン」(電子やニュートリノなど)と呼ばれる素粒子からできています。 陽子や中性子はクォーク3個から構成され「バリオン」と呼ばれます。また、バリオンが複数集まったものが原子核です。特に、二つのバリオン(クォーク6個)からなる最も簡単な原子核は、二つのバリオンの意味で「ダイバリオン」と呼ばれます。実物のダイバリオンは陽子1個と中性子1個が結合した重陽子が1930年代に発見されたのみです。  

理化学研究所と大阪大学の共同研究チームがスーパーコンピューター京を使って、ダイバリオンのシミュレーション研究に成功しました。

ダイオメガ

スーパーコンピューター京の中に構築した仮想世界で2個のΩ粒子を少しずつ接近させたところ、0.3×10-13cm程度まではお互いに引き合い、2個のΩ粒子が結合状態を作る可能性などが示されました。さらに近づけると急激に反発力が強くなりました(次図)。

ダイオメガ

2個のΩ粒子が結合した粒子は新発見で、2個のΩの意味で「ダイオメガ(ΩΩ)」と名付けられました。ダイオメガは現実世界にも存在する可能性が非常に高いものと思われています。 現実世界ではまだ確認されていない新粒子ダイオメガを今後は加速器を使った重イオン衝突実験 で実際に観測することが目標となります。もし存在が確認できれば、1930年の重陽子の発見以来、約1世紀ぶりの新粒子の確認となりますし、この世界になぜ物質が存在するのか、という謎の解明にもつながるものと期待できます。

ダイオメガ
今回の研究に使用されたスーパーコンピューター京


この記事は科学のポッドキャスト「ヴォイニッチの科学書」です。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな科学の話題をわかりやすいまとめて配信しています。
無料版は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。
有料版はオーディオブックジェーピーで配信中です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます


スポンサーサイト
2018-07-03 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

座り過ぎは脳に悪影響を及ぼす

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者らが長く座り過ぎると脳に悪影響が現れることを明らかにしました。座った姿勢で長時間過ごす人は、新たな記憶の形成に重要な役目を担う脳領域の細胞層の厚さが薄いことが分かったとのことです。 比較的運動をしている人でも座っている時間が長いとこれらの領域は薄くなっていたことから、運動不足の問題ではなく、座り続けることそのものに問題がありそうです。  
ただ、今回の調査では座っている時に何をしているかは考慮されていませんので、書類の作成やコンピューターゲームなど認知的な活動をしている場合と、漠然とテレビを眺めている場合では違いがあるのかもしれませんが、よくわかっていません。


2018-07-03 : トップニュース : コメント : 0 :
ホーム

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

QRコード

QR