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母親が二人いれば子供も作れる

中国科学院の研究チームが、母親二人での子作りに成功したと発表しました。ただし、マウスでのお話です。哺乳類が子供を産むにはオスとメスが必要で、精子と卵子からそれぞれ、23本の染色体を持ち寄り、合計46本の染色体を持つ赤ちゃんが生まれます。

母親2匹から子供を作るために、研究チームはまず、通常の半数、つまり23本の染色体しか持たないメスのマウス1匹から、幹細胞を作ります。次に、その幹細胞を1個の卵子に注入します。そうすると、この幹細胞が精子の代わりとなって、健康な子ども数匹が誕生したということです。

また、同じ中国科学院の研究チームは、父親ネズミ2匹からも子供を誕生させることにも成功しています。ただし、父親2匹から生まれた子供の全ては、なんらかの異常を持って生まれ、すぐに死んでしまいました。その原因は現在解明中です。

今回行われた、同性の親による子供の誕生は、性別が無いことから無性生殖と呼ばれますが、哺乳類では無性生殖は起こりえません。 中国科学院などの研究では、哺乳類には、同性同士による生殖を阻止する、複数の遺伝子が機能しているらしく、それらを適切に停止させなければならないようですが、詳細はまだわかっていません。将来、この技術の完成度が高まり、人間に適用することが可能になれば、男性2人または女性2人で子どもを作れるようになります。現在は同性の結婚は多くの場合、認められているものの、子供を持つためには養子縁組などが必要で、自分たちの子供はあきらめざるを得ません。そのような同性カップルが救われる日が来るのでしょうか。


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2018-11-12 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

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おびお拝
2018-11-12 : お知らせ : コメント : 0 :

星の星間飛行きらっ

太陽は地球を含む太陽系天体全てを従えたまま、天の川銀河の中を、秒速23キロメートルもの速度で移動しています。

しかし、天の川銀河には秒速数百キロメートルという猛スピードで星間移動する星があり、天文学者はこの星を超高速星と呼んでいます。超高速星は銀河の中心近くで誕生し、銀河中心の超大質量ブラックホールとの相互作用で高速で放り出された星です。

オランダ・ライデン大学の研究チームは、位置天文衛星ガイアの観測データを解析し、20個の超高速星を発見しました。それぞれの星の軌道を計算したところ、そのうち13個は他の銀河から天の川銀河に飛び込んできたものらしいことがわかりました。

もし、これらの星がはるかかなたの別の銀河から来た星であれば、その星を詳細に調べることによって、その他の銀河の内部がどのような環境であるかについて情報が得られる可能性があります。

先日、星と星が衝突することもある、というお話をしましたが、このような超高速性が太陽に向かって突っ込んできたら、銀河最大の衝突事故となる可能性があり、私たちがそれを観測すれば、他の銀河から来た星の構成成分などを詳細に知ることができる可能性があります。

あるいは、太陽に衝突しないまでも、太陽の近くを通過すれば、太陽系は大きくかき混ぜられて、地球やそのほかの惑星は太陽系から引きはがされ、銀河内をさまようボッチ惑星になる可能性もあります。それはそれでまた楽しそうです。


2018-11-12 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ヴォイニッチの科学書 第730回 人間の脳の相互接続に成功

リアルSAOの基幹技術に成功  

「ソードアート・オンライン」はVRMMORPG を舞台にした小説・アニメです。作中で登場人物はヘッドギアをかぶってこのゲームの世界を旅します。このマシンをVRマシンといいますが、本作の根幹を成す「完全ダイブ(フルダイブ) 」を可能としたVR技術を搭載したマシンであることが特徴です。ヘッドギアの内側に埋め込まれた無数の信号素子で発生させた多重電界でユーザーの脳を直接接続し、感覚器官を介さずに脳に仮想の五感情報を与えて仮想空間を生成します。同時に脳から体へ出力される電気信号がシステムに取り込まれるので、仮想空間でいくら動き回っても現実世界の体は一切動かず、下のような姿勢でプレイします。

ヴォイニッチの科学書 第730回 人間の脳の相互接続に成功
劇場版SAOより

このシステムではサーバーを介して、脳同士で直接コミュニケーションをしますが、これらは、これまではSFの世界のお話でした。しかし、ついに、ワシントン大学の研究者らは、脳の状態を読み取る脳波計と、脳に情報を送る経頭蓋磁気刺激装置を接続することで、3人の実験協力ボランティアが「脳同士のネットワーク」経由で、協力してテトリスをプレイできることを実証しました。研究者らはこの仕組みをブレインネットと命名しました。  

経頭蓋磁気刺激装置は脳の特定領域で電気活動を誘発することで、脳の活動
を操ります。この原理は科学者なら容易に思いつくことはできますが、集団でのコミュニケーションを可能とするネットワークは実現することが困難でした。

ワシントン大学の研究者らは3人の実験協力ボランティアを募り、2人が情報の送信者で、残る1人は受信と送信が可能としました。3人は別々の部屋にいて、通常のコミュニケーションはできない状態にしました。3人は、落ちてくるブロックを回転させて、画面下の空隙にはめ込むテトリスを、協力してプレイしてもらいました。 脳波計を装着した送信者の2人は画面全体を見ることができ、経頭蓋磁気刺激装置を装着した3人目が実際にブロックを回転させます。送信者の2人は回転の必要性の有無を判断し、3人目にその情報を送信する実験をしました。受信者はテトリス画面の上半分しか見ることができないようになっています。そのため、ブロックを見ることはできますが、回転の必要性は判断できません。

この実験において受信者は、それぞれの送信者からの「回転せよ」もしくは「回転するな」という信号を、経頭蓋磁気刺激装置を装置経由で受け取り、操作することに成功しました。


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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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