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ハッブル宇宙望遠鏡に迫るお別れの時

私たちに、素敵な天体写真を送り続けてくれている、ハッブル宇宙望遠鏡が、姿勢制御の故障のためセーフモードと呼ばれる待機状態へ入りました。NASAでは復旧作業が続けられています。 NASAのハッブル宇宙望遠鏡は1990年に打ち上げられた宇宙望遠鏡です。これまで、多くの星雲や星団、隣のアンドロメダ銀河から宇宙で最も古い銀河まで、あらゆる天体の観測を28年も行ってきました。

ハッブル宇宙望遠鏡に迫るお別れの時

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、これまで見たこともないような美しく、詳細な画像は多くの人々を虜にしています。姿勢制御に使われる装置はジャイロと呼ばれますが、ハッブル宇宙望遠鏡には、X軸、Y軸、Z軸の制御に、6個のジャイロが搭載されています。  

すでに、これらのうち2個は故障していますが、今回さらに1個が故障してしまいました。予備として設置されていた、別の1個も、今回の故障をきっかけに電源を入れたところ、壊れていたことがわかり、現在使用できるジャイロは2個だけとなってしまいました。NASAでは予備のジャイロを通常の状態に戻すための方法を検討中です。

ジャイロが回復すれば、ハッブル宇宙望遠鏡は通常の観測を再開できますが、ジャイロが動かなければ、ジャイロ1個だけの観測体制に変更となります。この状態ではほぼ、一方向にしか向きを変えることができなくなりますので、観測でカバーできる宇宙の方向が限られてしまいます。

ハッブル宇宙望遠鏡は、地球からとても遠いところに設置されているので、これまで、スペースシャトルを使って、何度か修理が行われています。最後に修理が行われたのは2009年ですが、もう修理の方法はありません。


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2018-11-15 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

ネコ足で巨体を支えるのは難しい

2億年ほど前の今の南アフリカにあたる場所に、見た目はブロントサウルスなどを含む典型的な首の長い竜脚類のように見え、体重がアフリカゾウ2頭分もある恐竜が生息していたことがわかりました。驚いたことにこの大きな草食動物は、ネコ足で四足歩行をしていました。

ネコ足で巨体を支えるのは難しい
提供:ウィットウォーターズランド大学  

南アフリカのウィットウォーターズランド大学と南アフリカのブルームフォンテーン国立博物館の研究者らがダムの建設現場から発掘したこのネコ足恐竜、レドゥマハディは、一般的な竜脚類が巨大化の過程で獲得した、ゾウのような体重を柱のように支える足ではなく、途中に関節を持つ足を持ち、俊敏な行動ができる構造を生物学的に試行錯誤ていたものと思われます。しかし、ゾウ足に比べて、前脚の可動性が高まった代わりに、体重を支えるには明らかに不利でした。  

今回の発見は、竜脚類が、柱のように太い足で四足歩行をする巨大な生きものに進化する初期段階に、竜脚類の進化における重要な出来事が、試行錯誤をともないつつ起きていたことを示しています。


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2018-11-15 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

第6回生物大量絶滅

地球にはこれまで5回 の生物大量絶滅の時代がありました。ある時は、地球全体が凍り付いて陸上では何も生息できなくなり、またある時は、隕石が落ちてきて闇の時代が続き、植物が彼はてて食物連鎖が崩壊しました。いずれも、絶滅期が終わるたびに新たに作り出された地球環境に適応した動物種が繁栄し、地球の生命の多様性は回復してきました。

地球上で誕生した生物の99.9%が絶滅したと概算する科学者もいます。また、驚いたことに、私たちはちょうど今、地球の第6回目の生物大量絶滅時代に生きています。

今起きている生物大量絶滅における原因はおそらく私たち人間です。地球の歴史において初めて生物が原因となって生物の大量絶滅が起きるのです。人類が地球の生態系に影響を与え始めた痕跡が見られる13万年前から現在までに絶滅した哺乳類を回復するには500万年以上かかるという計算結果もあります。

大量絶滅によって生物多様性が失われると、食物連鎖に影響を与え。増え続ける人類の食料を賄いきれなくなる可能性もありますし、地球の気候変動に与える影響も大きくなることが懸念されます。

生物多様性が失われることに関する研究はたくさん行われていますが、失われた多様性をどのようにすれば回復できるかの研究は遅れているといわざるを得ません。地球を次の世代に引き継ぐために必要な重要課題だと思われます。


2018-11-15 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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