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トリヴァース・ウィラード仮説

子供を育てるとき、親は家庭の経済状況によって、男の子と女の子、どちらか片方の性別の子供を優遇する傾向にあるという仮説があります。これを提唱者の二人の名前をとって、トリヴァース・ウィラード仮説といいます。この仮説を証明することは進化生物学上の大きな課題でした。

男女の双子でもない限り、男子と女子、どちらを優遇しているかを正確に判定することは難しいと考えられてきましたが、あらゆる情報がネット上に蓄積される現代において、面白いアイディアが考案され、トリヴァース・ウィラード仮説が正しいらしいことが確認されました。そのアイディアとは、男子用と女子用、どちらのリュックサックの売り上げが大きいかをビッグデータで調べる、というものです。

ニューヨーク市立大学クイーンズ校の研究者らは中国ネット通販のビッグデータを解析し、ピンクと青のリュックサックの売り上げを、通販会社会員の個人データと結びつけて、約5000個の販売について調べました。 その結果、裕福な世帯が青のリュックに費やした金額はピンクに費やした金額を上回ることがわかりました。つまり、裕福な家庭は男子により高級なリュックサックを与えている、ということです。

このことの説明はこうです。優遇された男子は配偶者獲得競争において、優遇されていない男子に勝つことができ、一方、女子の場合は生殖パートナーを惹きつけるのが男子よりも一般に容易なので、貧しい親は女子に投資するようになります。理由は、貧しい中でわずかなお金を男子に投資しても、恵まれた家庭の男子に勝てる可能性は低いから、投資が無駄になる確率が高いのです。


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2018-11-18 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびお

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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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