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ISSからカプセル回収に成功



日本のJAXAは国際宇宙ステーションから物資を地球に持ち帰る、新たに開発した小型カプセルが太平洋の南鳥島近海に着水し、JAXAによる回収が成功したと発表しました。 カプセルは、国際宇宙ステーションから科学実験の成果などを地球に持ち帰るために、タイガー魔法瓶の協力で開発され、大きさは直径84センチ、高さ66センチの円錐形、最大で20キロの荷物を積むことができます。今回回収したカプセルの中には宇宙実験で結晶にしたタンパク質などが収められています。

ISSからカプセル回収に成功

カプセルは日本の無人宇宙貨物船、こうのとり7号機の装備として打ち上げられ、国際宇宙ステーションで物資が積み込まれました。こうのとりの運用は、国際宇宙ステーションに食料品などの物資を送り届けたあとは、ゴミや実験が終わって不要になった実験装置などを積み込み、大気圏に突入して燃え尽きます。

今回は、こうのとりが国際宇宙ステーションから分離したのち、大気圏突入前にこのカプセルを切り離し、こうのとり本体は燃え尽きましたが、カプセルはガスを噴射してブレーキをかけながら姿勢を制御し、最後にパラシュートを開いて太平洋に着水させる方法で回収を行いました。宇宙空間から大気圏に突入する際には2000度の高温にさらされますが、問題は起きませんでした。

国際宇宙ステーションから物資を地上に持ち帰るには、これまで米国やロシアの宇宙船しか方法がありませんでしたが、JAXAのカプセルによるお持ち帰りは、新たな簡便な方法として活用が進みそうです。 今回の技術は日本独自の技術で、これまで、外国に依存していた国際宇宙ステーションでの実験結果の回収を、日本独自に行うことができるようになることは、科学研究において非常に大きなメリットです。また、JAXAは日本の技術で宇宙飛行士を地球に帰還させる技術の確立につながるとのコメントを出しています。
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2018-11-21 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

人食いバクテリアの免疫回避機構

病原菌の劇症型溶血性レンサ球菌は粘膜などでよくみられる細菌です。普通は免疫系で処分されるので感染しても発病はしません。ところが、一部の人では発病の上、劇症化し、手足の壊死や多臓器不全を起こし死に至ります。発症した場合は、3割が死に至ることから、「人食いバクテリア」とも呼ばれて恐れられています。私たちの身体には病原菌を排除する免疫系があるのに、この菌はどうして、私たちの体内で増殖できるのでしょうか?  

大阪大学の研究によると、免疫系はレンサ球菌が生産するモノグルコシルジアシルグリセロールという分子を発見すると免疫反応を活性化して、菌を排除していることがわかりました。一方、一部のレンサ球菌は、この免疫活性化をマヒさせるジグルコシルジアシルグリセロールという分子を大量に放出し、これをミノフスキー粒子 のように使って免疫の攻撃を回避することで劇症化していることが明らかになりました。

この発見を応用し、レンサ球菌がジグルコシルジアシルグリセロールを合成する経路を阻害することができれば、人食いバクテリアの治療薬になる可能性があります。病原体を直接殺すのではなく、免疫系を回避させないことで免疫感受性を付与して病原体を排除する、新たな作用機序に基づく感染症治療薬は今後益々必要とされており、実用化に向けた研究が期待されます。

※ミノフスキー粒子は、アニメ『機動戦士ガンダム』劇中で登場した仮想物質で、通信障害を生じ、レーダーを機能させなくする物質として設定されました。


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2018-11-21 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :

水滴が落下するときの、ポチャンという音の発生メカニズムが解明された

水面に水滴が落下するとき、ポチャンと音がします。あの独特な音がどのようなメカニズムで発生するのか、実はわかっていませんでした。

イギリスケンブリッジ大学の研究者らが、この水音の謎に取り組みました。音が発生するのは一瞬の出来事ですので、水面を観察していてもなかなか音が出る仕組みはわかりませんでした。そこで研究者らは1秒間に3万コマの撮影ができるハイスピードカメラで音が出る未渦の表面がどのようになっているのかを撮影しました。また、録音装置も水面の上と水中に1台ずつ設置して録音を行い、カメラの画像と録音した音源の時刻を正確に一致させて解析を行いました。

上から降ってきた水滴が下にある水の表面に衝突するとその衝撃で水の表面にへこみができます。このへこみはきれいな半球状をしています。驚いたことに、この時点で録音装置には、音は録音されていませんでした。つまり、あの音は水と水が衝突して音ではなかったのです。

次の瞬間、水面にできた半球状のへこみは、さらに水中に向かって、空気でできた水滴のように垂れ下がりました。音はまだ聞こえません。さらに、次の瞬間、水中に垂れ下がった空気のしずくが、半球状のへこみから切り離され、水の中に浮かぶ空気の泡になりました。この瞬間に、ぽちゃん、と音がすることがわかりました。

つまり、水面に水滴が落下した勢いで、水中に空気の泡ができるのですが、この泡ができた瞬間に、水面が振動し音が発生していたのです。ハイスピードカメラの実現によって、たとえば風船が割れる瞬間など、これまで見るこいとができなかった一瞬の出来事が写真撮影可能になりました。


2018-11-21 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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