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ジオスペース探査衛星「あらせ」の科学的成果

ジオスペース探査衛星「あらせ」は、2016年12月にイプシロンロケット2号機で打上げられました。その後、着実に観測成果を積み重ね、当初予定していた定常観測運用を終え、2018年12月にJAXAにてプロジェクト終了審査を実施し、定常運用の終了と後期運用への移行が決定されました。を妥当と判断されました。

ジオスペース探査衛星「あらせ」の科学的成果

ジオスペース、つまり地球周辺の宇宙空間は、太陽活動の影響で常に激しく変動しています。とくに激しい変動時には地球を取り囲む磁場でできた殻状の放射線が濃い構造、ヴァン・アレン帯の高エネルギー電子が急激に増加することが知られています。高エネルギー電子がどこでどのように生成されるかはヴァン・アレン帯発見以来の謎として残されていました。あらせは、人工衛星にとっては厳しい放射線環境下にあるヴァン・アレン帯の中心部で直接、高エネルギー電子が生まれる過程を世界ではじめて観測することに挑みました。その結果、規模の異なる多数の宇宙嵐時の放射線帯変動を観測することに成功しました。

その科学成果として、宇宙嵐時の放射線帯では、内部磁気圏内部で高エネルギー電子が確かに生成されている(内部加速)ことを実証し、放射線帯の高エネルギー電子の生成・消失過程において、ジオスペース中に発生するプラズマの波が大きな役割(波動粒子相互作用)を果たしていることを発見しました。  

後期運用期間として2021年度末までの3年間。波動粒子相互作用による放射線帯電子加速と消失を同定するために、プラズマ総合観測を行う計画です。また、米国などの新たな衛星との連携も計画しています。


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2019-02-20 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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