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どうぶつの森に関する心理学的研究


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「どうぶつの森」が世界的に流行しています。心理学者によるとこれは、新型コロナウイルスの蔓延で多くの人々が自宅隔離を強いられ、他者との社会的距離を強制されている現在において、他人とつながっていたいという、私たちの基本的な欲求を満たすことができる安全な手段の1つと認識されているからだ、とのことです。そして、人々のつながり方の再構築と呼んでもよい出来事がネットに接続したゲームの世界で起きていると考えています。パンデミックとそれに続く都市封鎖によって人々の生活は劇的に変化し、どうぶつの森に限らず、このような癒やし系ゲームは、私たち人間の他者とつながりたいという基本的な欲求を存分に満たせる安全な手段の1つとなっていると考えられます。

新型コロナウイルスの感染拡大と、それに対抗するために私たちに求められる行動の制限は自らの手ではどうすることもできないコントロール不能のものですが、どうぶつの森で自分の島での行動は自分でコントロールできますし、他者との新たな出会いや、友人との再会をそこで実現することができます。

自分の島を築き、近所の人たちとつながりを持ったり、コミュニティを形成したり、他者やモンスターと戦うのではなく、人間環境を育成することは、実世界での力学におけるものと同様だとされています。ゲームプレイの大半は、考え方の似ているプレイヤーと関係を築くことが中心とされ、各自にとって非常に都合の良い、居心地の良い世界観を構築することができるので、現状の閉塞感のガス抜きになると思われます。

海外ではどうぶつの森の他に、「スターデュー・バレー」、「カインド・ワーズ」といったコミュニケーションゲームも人気が上昇しているそうです。「ボトルメール」が今の時代にあれば、当時よりも爆発的に流行したかもしれません。これらのゲームは、これまでオンラインゲームをしたことがなかった人の取り込みにも成功しており、ゲームがどれほど人との繋がりに役立つかを知らしめることにつながりました。一方で、これらのゲーム空間では、本当の自分を見せることなく、デジタル化された自分の個性を構築することによって、社会距離的にも感情的にも、つながりの恐怖が軽減されるといいます。
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2020-05-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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