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霊長類のフェロモン様物質の発見


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多くの動物において、配偶者選択や縄張り争いなどにおいて、体臭を介した嗅覚コミュニケーションが重要な役割を果たしています。日本モンキーセンターなどの共同研究グループは、ワオキツネザル において、ヒトを含む重長類で初めて、異性を惹き付けるフェロモン様効果のある匂い物質の同定に成功したと発表しました。

ワオキツネザルのオスは、手首の内側にある臭腺があり、匂い物質を分泌します。行動観察によりメス個体が繁殖期のオスの分泌液の匂いをより長くより注意深く嗅ぐ一方で、非繁殖期の分泌液にはあまり興味を示さないことがわかりました。この分泌液の成分を分析した結果、繁殖期の分泌液中には、体内の男性ホルモン・テストステロンの増加に伴い、フローラル・フルーティー様の香りを持つ数種類の化学物質(長鎖アルデヒド)が増加していることがわかりました。これらの成分のみをメスに嗅がせたところ、繁殖期のメスは興味を示したことから、この化学物質がメスを誘引するフェロモン様の匂いシグナルとして機能していることが確認できました。
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2020-05-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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