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できたての地球はいびつな形だった


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今から45億年前、誕生直後の地球に別の天体が衝突して破片が飛び散り、現在の地球と月ができたことはよく知られています。これまで、科学雑誌などでその様子を紹介するイラストやCGは溶岩ドロドロで熱々の丸い地球と月が描かれていましたが、どうやらその想像図は間違いであるらしいことがわかりました。  現在の月と地球の距離は約38万kmですが、月が誕生した頃はわずか1万3000kmしか離れていませんでした。これは現在の30分の1で、非常に近いところに月があったことになり、現在も月は次第に地球から遠ざかっていることがわかっています。

米国・カリフォルニア工科大学の最近の研究によると、地球と月が誕生した直後、これほど近い位置に月があった場合、角運動量保存の法則 によって、地球の自転速度は高速になり、1日の長さはわずか2時間半だったと算出されました。そのため、初期の地球は回転方向に引き延ばされたいびつな楕円形だったということがコンピューターシミュレーションで明らかになりました。月からの潮汐力を受けつつ、おかしくゆがんだ地球ではマントルの対流や造山運動、火山活動などが非常に活発に起きました。現在は月の影響で潮の満ち干がありますが、当初は潮の満ち干に相当することが岩石レベルで起きていたと想定されます。長い年月をかけて月が遠くに離れた結果、地殻は安定し、現在のような多様な地形と生命を育む地球になることができた可能性があります。
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2020-05-18 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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