Chapter-616 カメの進化

カメの甲羅は肋骨や背骨を癒合させて作りあげられ,脊椎動物の組織としては非常に特異な構造をしています。 遺伝子レベルの解析によると、カメは進化起源的にはワニ、鳥、恐竜に近く、約2億5000万年前の生物大量絶滅の頃にこれらの生物から進化の方向性を変えて独自の進化の道を歩み始めました。

南アフリカのウィットウォーターズランド大学が約2億6000万年前(古生代ペルム紀)の地層からカメの祖先とみられる最古の化石を発見しました。この化石では肋骨が一般的な肋骨と甲羅の中間的な構造をしており、太くて固い肋骨は前脚で穴を掘って暮らすためのパワーを生み出すために有利であったことを示唆しています。

また、中国の2億2000万年前の地層からは、甲羅の背中側が未完成で、腹側だけ完成した原始的なカメの化石が見つかっています。この化石からはカメが水中生活する際に敵から弱点の腹を守るために甲羅がまず腹側からできたことを読み取ることができます。

肋骨が太く硬くなると、行動が鈍くなり、呼吸も困難になりますが、それでも穴を掘る力や水中生活で安全を確保することを選択したようです。結局カメは約2億5000万年前の生物大量絶滅期を生き延びたわけで、カメの選択は正しかったとも言えます。


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2016-09-10 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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