ついに現地で建物を3D印刷

セメント業界の巨人、世界最大のセメントメーカーであるラファージュホルシム社(スイス)が3Dプリンターで建造物を印刷する技術を開発しました。ラファージュホルシム社が 3Dプリンターグレードセメントを開発し 大型3Dプリンターシステム専業ベンチャーのエクストリーとの業務提携によって実現したものです。
3Dプリンターで建設といえばこればで中国企業数社が先行しており、ドバイでオフィスビルの建設に成功したりもしていましたが、中国企業の技術はいずれもプレキャスト、つまり部材のコンプリートパネルを印刷してそれを組み立てるものと思われ、現地施工で実際に一般の人が利用する建築物を直接印刷で建設するのはラファージュホルシム社が初です。
日本においては特区を除いて建築基準法やJIS規格上、セメントを 3Dプリンターで印刷した建物は立てて住むことができませんが、フランスではすでに学校施設の柱(上写真)にこの技術が導入されており圧倒的に先行しています。強度的にも従来の型枠流し込みと遜色ないとのことで、デザインの自由度の高さと施工の簡便さで今後は 3D印刷したセメント製の建築物が世界中で普及するものと思われます。
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