Chapter-622 さよならY染色体、オスをありがとう

2016年10月8日 
Chapter-622 さよならY染色体、オスをありがとう

Y染色体を持つとオスになるのは、それを命じるSRYという名前の遺伝子がY 染色体上にあるためです。ところが、アマミトゲネズミは哺乳類の中では例外的にこの仕組みに従っていません。アマミトゲネズミは哺乳類でありながら、Y 染色体をもたず、オスもメスもX 染色体1 本のみのXO 型です。

哺乳類のY 染色体は、進化の過程で極端に遺伝子の数を減らし、とても小さな染色体になっています。このY 染色体の退化は現在も進行中だと考えられており、将来、Y染色体が消失してしまうという報告もあります。

アマミトゲネズミはすでにオスになるスイッチを入れるSRY 遺伝子を失っています。人間の場合、Y染色体を持っていてもSRY 遺伝子が壊れているとXY でありながら女性になってしまいますうことからアマミトゲネズミのオス化は人間とは異なる仕組みであることが予想されていました。

この仕組みは長年謎でしたが、最近の北海道大学の研究でY 染色体の消失に伴いSRY 遺伝子が失われてしまったとしても、残った遺伝子の複雑な活性化によってオス化が起きることがわかりました。ヒトのY 染色体が、アマミトゲネズミと同じ進化の道を辿るかはわかりませんが、本研究の成果から、Y 染色体が消失してもオスがいなくなることはないようです。

さよならY染色体、オスをありがとう




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2016-10-15 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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