1975年(筆者10歳)の食生活で健康に

日本食は健康に良いとよく言われますし、私たちも確かに経験からそのような気はしていますが、それを科学的に示すことができるのでしょうか?

昭和50年(1975年)といえば、私は10歳。カップヌードルはすでに発売(1971年発売)されていましたが、どん兵衛はまだ発売されていませんでした(1976年発売)。ハンバーガーは都会の人はマクドナルドを知っていましたが(1971年日本一号店がザギンに開店)、地方の小学4年生にとってはアニメ「ポパイ」でウインピーがお皿に盛って次々に食べている味も想像できないナゾ食べ物でした。

ウインピー

とても甘くて、着色料がたっぷり入って向こうが見通せないようなオレンジジュースを夏には毎日何本も飲んでいた時代の食生活が果たして健康かどうかは各家庭の事情なのでさておき、東北大学の研究で設定された1975年の食事は大豆製品や魚、野菜、海草など食材が豊富で、調理に油を使わず、だしや調味料を活用した一汁三菜の理想的な献立です。

これまでの研究は「和食」をそのようなものとして漠然ととらえたものが多かったのですが、今回の実験の特徴は1975年の和食にピンポイントで設定し、次のような定義を行いました。

・一汁三菜(主食、汁物、主菜、副菜が2品
・主菜と副菜を合わせて3品以上で食材豊富
・調理方法は煮るか蒸す。あるいはナマで食べる
・大豆製品や魚介類、野菜、果物、海草が多い
・卵や乳製品、肉類の摂取量が適度
・だしや発酵系調味料を多用
・砂糖や塩は少なめ

BMIが24以上30以下の軽度の肥満者60人を30人ずつ2つのグループに分け、一つのグループには現代の典型的な食事を、もう一つのグループには上記の定義を満たす和食を1日3食、28日間摂取してもらって比較を行いました。

その結果、軽度の肥満者では、現代食を摂取した群に比べて1975年型の食事を摂取した群でBMIと体重が科学的に意味のある差を持って減少し、悪玉コレステロールや胴回りは減少傾向が、善玉コレステロールには増加傾向がみられました。

・・・とはいっても、現代社会で上記のような食事を3食取り続けるのは現実問題として難しいですよね・・・。たとえば6日間がんばったとしても、7日目に会社の懇親会で飲んだりするとそれまでの努力はすべてリセットされそうです。まぁ、食生活の改善を何もしないよりははるかに良いと思いますが。

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2016-10-23 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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