さとうささらの二分間サイエンス「ゼンメルヴァイス」

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女性にとって出産は命懸けだといわれることがありますが、ヨーロッパで病院での出産が行われるようになった19世紀半ばは病院で出産した女性の30パーセント以上が死亡していた時代もありました。

当時の医者たちは自分たちの技術に間違いはない。死亡率が高いのは女性の心の弱さだ、と言っていました。 そんな時代にあってその理由を解明しようと研究を始めたのがハンガリー人の産科医ゼンメルヴァイスでした。

彼は助産婦のいる診療所の死亡率が非常に低いことに注目し、医者たちに妊婦の診察前には手をきれいに消毒するように指導したところ、出産時の女性の死亡率は著しく低下しました。 当時は血がこびりついて悪臭を放つ白衣を着ていることが優秀な医者の証拠と思われていましたので医者が病原菌をまきちらしていたのです。

そんな時代でしたので、医者に原因があると言ったゼンメルヴァイスは追放されてしまいました。 パスツールが感染症の原因は病原菌のせいだということを発見する100年も前の事でした。 ゼンメルヴァイスはその後もかたくなに研究を続けた結果、頭がおかしくなってしまい他の医者たちを罵倒することに終始するようになり、大暴れを繰り返した結果、通報で駆け付けた守衛たちにふるぼっこにされ、傷口から病原菌に感染し死んでしまいました。

あと100年待てばパスツールの発表が行われる、そんな時代でした。


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2016-12-05 : ポッドキャスト : コメント : 0 :
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