Chapter-633 プラトニック変異体

最新科学情報ポッドキャスト「ヴォイニッチの科学書」
2016年12月24日更新
Chapter-633 プラトニック変異体

東北大学では求愛だけを行い交尾に至らないオスのショウジョウバエ(プラトニック変異遺体:プラトニックショウジョウバエ)の突然変異種を飼育しています。 

子孫を残すという生物の重要な使命からすると不可思議としか言いようのないプラトニックショウジョウバエの行動を遺伝子的に、そして神経科学的に解明する研究が進められてきました。

その結果、特定の遺伝子が欠損することによって人間の脊髄に相当する部分に本来あるはずの神経伝達物質セロトニンを合成する数個の神経細胞が失われていることがわかりました。 セロトニンは体内で作られますので、セロトニンの原料となるアミノ酸をプラトニックショウジョウバエの成虫に食べさせたところ、プラトニックショウジョウバエは交尾をするようになりました。

そこで、プラトニックショウジョウバエに遺伝子治療を施して失われた遺伝子を活性化するとどうなるかを試みたところ、幼虫の時期に遺伝しスイッチをオンにすれば成虫になってから交尾を行うものの、成虫になってから遺伝子のスイッチを入れたのでは交尾はしないことがわかりました。 特定部位のセロトニンが減少すると、なぜ求愛はするものの交尾を行わなくなるのか、そのメカニズムは依然としてナゾのままです。

今週の無料版はこちら「心停止への水素ガス吸入、臨床試験始まる」



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2016-12-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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