地球に3頭しかいないキタシロサイをiPS細胞で
2015年11月、地球上で最後の4頭となっていたキタシロサイのうち、メスの一頭が死亡し、残りはいずれも高齢のオス一頭とメス二頭のみとなりました。この三頭はいずれも自然に繁殖できる年齢を過ぎているため絶滅は必然で、すでに取り出してある精子と卵子の人工授精に望みを託すしか無い状態でした。
キタシロサイを絶滅から救うため九州大学とドイツライプニッツ動物園の共同研究でキタシロサイから iPS細胞を作り出し、iPS細胞由来の卵子を作製して救済する研究が始まりました。精子は凍結保存の精子を使うか、卵子同様に iPS細胞から作り出すかの選択肢があります。
この研究は iPS細胞の新たな応用のきっかけになる研究ですし、場合によってはすでに絶滅した動物をよみがえらせることが出来るかもしれませんが、一方で大人の細胞だけから新たな個体を生み出すという倫理的な問題も含んでおり、どこで歯止めをかけるのか、もし絶滅した動物を現代に復活させることができたとしてそれは安全なのか、あるいは悪意を持って人間を作り出したらどうなるのか、今後解決すべき問題がたくさんあるのかもしれません。

キタシロサイを絶滅から救うため九州大学とドイツライプニッツ動物園の共同研究でキタシロサイから iPS細胞を作り出し、iPS細胞由来の卵子を作製して救済する研究が始まりました。精子は凍結保存の精子を使うか、卵子同様に iPS細胞から作り出すかの選択肢があります。
この研究は iPS細胞の新たな応用のきっかけになる研究ですし、場合によってはすでに絶滅した動物をよみがえらせることが出来るかもしれませんが、一方で大人の細胞だけから新たな個体を生み出すという倫理的な問題も含んでおり、どこで歯止めをかけるのか、もし絶滅した動物を現代に復活させることができたとしてそれは安全なのか、あるいは悪意を持って人間を作り出したらどうなるのか、今後解決すべき問題がたくさんあるのかもしれません。
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