ノルアドレナリンの視機能向上

ノルアドレナリンの視機能向上


ノルアドレナリンは、自分の身に緊急事態が発生した際、戦うか、逃げるかを決定することに大きく関わる分子であると言われています。  

大阪大学の研究者らはノルアドレナリンにこれまで知られていなかった役目・・・明暗のわずかな差を見分けるために必要な、視力のコントラストを強調する能力を向上させる働き・・・を担っていることを発見しました。  

脳の中にはノルアドレナリンと相互に作用する受容体というタンパク質構造が三種類見つかっています。今回の動物実験では特殊な薬を使ってこの三種類のノルアドレナリン受容体を別々に妨害してみました。するとそのうちの一つ、β受容体を妨害する薬を飲ませたときにのみ明暗のわずかな差からものを見分ける視覚機能が低下することがわかりました。つまり、ノルアドレナリンはβ受容体を介して見えている世界のコントラストを強調し、見えにくいものを見えやすくしているようなのです。  

スポーツの世界では適度に緊張していた方が良い成績が出ることがよくあります。緊張によってノルアドレナリンは分泌されますので、今回の発見では、ノルアドレナリンが脳の判断機能に加え、目の機能に対しても影響を及し、スポーツや予期せぬ状況での視覚情報処理に貢献していることが示唆されました。


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2017-02-08 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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