すでに検討中の方法でアルツハイマーは回復できるかもしれない

アルツハイマー病患者の脳ではアミロイドベータタンパク質(Aβ)が集まってAβオリゴマーと名付けられたかたまりを作って神経細胞を損傷させていることがわかっていて、この初期段階のAβの異常化がアルツハイマー病の直接の引き金だと考えられています。

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターはAβオリゴマーの除去で神経細胞の損傷が回復するかもしれないことを細胞動物で確認しました。 実験では、神経細胞を2つのグループに分けてそれぞれAβオリゴマーで処理して損傷させた後、一つのグループは引続きAβ処理を行い、もう一つのグループはAβを除去する処理を行いました。その結果、Aβ処理を続けた細胞はさらに神経細胞の損傷が進行し、除去した細胞は損傷が処理前の段階まで回復しました。

アルツハイマー病の治療においてはAβは治療薬開発の有望なターゲットと以前から考えられていましたが、ほとんどすべての凝集阻害作用をもつ医薬品効果に治療効果が見られないことから医薬品開発のターゲットとして間違っているのではないか、という考え方も広がっていました。今回の方法でアルツハイマーが回復するのであれば、ひきつづきAβ関連医薬品、特にAβオリゴマー抗体療法や、Aβ産生酵素BACE1阻害薬の研究をする価値が大きく向上したといえます。

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2017-02-27 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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