血液検査で自殺を未然に防げるか?

うつ病は、気分の落ち込み、意欲の低下に加えて、罪悪感、自殺願望など様々な症状を来たす病気です。自殺に至る危険性が高いため、事前の察知は重要ですが、これまでは精神科医による診察・面接により行う方法が一般的でした。  

今回、九州大学病院など複数病院を受診した患者を対象として、専門家面接による診断と患者自身が回答した問診票、さらに質量分析-メタボローム解析と呼ばれる方法を用いて患者の血液の100種類以上の成分解析を行いました。その結果、3-ヒドロキシ酪酸、ベタインなど20種類の物質が抑うつ重症度に関連する血中成分であることが確認されました。 この相関を元に血液分析結果から自殺願望の重篤度を予測するアルゴリズムの開発にも成功し、この解析手法を用いれば、精神科以外の医療機関や健康診断でうつ状態の客観的評価が出来るようになるものと思われます。  

そう遠くない将来、交通系カードなどにそのような診断機能がついて、改札口をタッチするときに血液の流れ、汗の成分と量、脈拍などから総合判定して「この人は飛び込み自殺しそう」といった予測を瞬時に行い、駅員さんに自動通報する装置などもできるかもしれません。駅のホームを歩くたびに駅員さんがついてくるんだけど・・・と思ったら病院で見てもらった方がいいサインになるかもしれないですね。
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2017-03-02 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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