ヴォイニッチの科学書 Chapter-651 記憶は時間経過とともに大脳皮質に転送される

私達が日常生活で見たもの、聞いたもの、そのとき抱いた感情などは次々に脳に記憶されます。

記憶は最初に海馬で保存さます。体験したり覚えたりした直後に思い出すとき、記憶は海馬から取り出されます。ところが、数週間後にはその記憶は大脳に保存されていることがわかっています。つまり、海馬から大脳に記憶が転送されているようなのです。

これまでの科学者の多くは大脳に記憶が転送されるまで数週間がかかると思っていました。ところが理化学研究所の最近の研究によると、記憶は翌日には大脳に転送されていることがわかりました。ただし、直後に記憶を取り出す際には大脳は機能していませんでした。2週間後に同じ経験を思い出そうとしたときには、海馬は働かずに大脳から記憶が引き出されていることがわかりました。つまり、大脳で記憶を保持した細胞は記憶の形成直後には思い出すためには使用することが出来ず、時間経過とともに記憶を思い出すことが出来るように構造的に変化していた、ということです。

現在の研究段階ではこの思い出すことの出来ない海馬の記憶に意味があるのかどうかはわかりません。やがて海馬の記憶は完全に失われてしまうのか、あるいはこのまま長期にわたり保持され続けるのかもナゾです。


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2017-04-29 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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