LIGO、3度目の重力波検出

アメリカに設置された双子のレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO(ライゴ)」が2017年1月4日に重力波の検出に成功していたことが発表されました。

アインシュタインの一般相対性理論によると質量をもった物体はすべて周辺の時空をゆがませています。さらにその物体が動くとこの時空のゆがみが光速で伝わっていくとされています。これが重力波です。重力波は2015年9月に人類が初めて観測に成功し、2015年12月に2回目、今回はそれらそれに続く3度目の検出となります。

LIGO、3度目の重力波検出

今回LIGOがとらえた重力波は、過去2例と同様に2つのブラックホールが合体した現象で放出されたものです。30億光年も彼方にある太陽の19倍と32倍の質量を持つ恒星質量ブラックホールが合体して太陽の49倍のブラックホールができ、太陽2個分の質量のエネルギーが重力波として放出されたことがわかっています。

ブラックホール連星系のでき方は2通りあると考えられています。ひとつはもともと連星系だった2個の星がどちらも超新星爆発してブラックホールになった場合、もうひとつは、別々の場所で誕生したブラックホールが偶然であって連星系になった場合です。

ブラックホールは自転していますが、ブラックホール連星系の重力波を観測すると、2個のブラックホールのもともとの自転方向が予測できます。今回の観測結果から、このブラックホール連星系は別々の場所からやってきたブラックホールが出会って連星系を形成し、ついには衝突したものだと思われます。次の図は今回観測された重力波が放出される直前、2個のブラックホールが衝突する直前の想像図です。

LIGO、3度目の重力波検出

また、下の地図はLIGOの設置場所です。遠く離れた2カ所に設置して同時にデータを取ることによって観測精度を高めています。

LIGO、3度目の重力波検出


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2017-06-14 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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