カエルは暗いところでも色がわかる

人間は暗いところでは色が判別できません。人間の目には網膜に赤、緑、青色の光を感じとる3種類の細胞があって、それらの細胞の反応を合成することによって様々な色を認識します。これらの細胞は錐体(すいたい)細胞と呼ばれますが、色を識別できる一方で感度が低いので明るい場所でしか機能しません。

人の目にはこれとは別に桿体(かんたい)細胞という光に反応する細胞があります。桿体細胞は1種類しかなく、感度は高いものの色を識別できません。そのため、私達は暗がりでは明暗はわかるものの色を識別できません。

ですが、カエルは暗がりでも色覚を持つと言われていました。人間は一種類しか持っていない高感度の桿体細胞を、カエルは緑色を吸収する桿体細胞と青色を吸収する桿体細胞の2種類持っているからです。ですが、2種類の桿体細胞のうちのひとつには本来は明るい場所でしか役に立たない青色感受性の錐体視物質が含まれていることは矛盾しており、この桿体細胞が暗い場所での視覚を担っているメカニズムはナゾでした。

試行錯誤の過程で研究者らがカエルの青色感受性の錐体視物質のノイズを測定したところ、カエルの青色感受性の錐体視物質は、通常の桿体細胞物質と同様にノイズが著しく低いことがわかりました。つまり、カエルは本来は昼用の錐体視物質の感度を高めるのでは無く、ノイズを下げることによって相対的に感度を高め、暗い場所でも色が見えるようになっているようです。カエルの多くは夜行性ですので、このような暗がりでの色覚の獲得は生存にとって有利になったはずです。


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2017-07-05 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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