末梢組織の糖利用を促進する神経細胞

脂肪細胞から血液中に分泌されるレプチンというホルモンがあります。レプチンは脳の神経細胞に作用して、食欲を抑え、食べたものを熱に変え、さらに骨格筋などでインスリンの働きを高め、糖の利用を促進することがわかっています。

脂肪萎縮症という脂肪細胞が消失する病気があります。レプチンは脂肪細胞で作られますので、患者の血液中のレプチンは減少し、重症の糖尿病となります。この病気はインスリンによる治療もほとんど効果がありませんが、レプチンを投与すると糖尿病は著しく改善します。

生理学研究所の研究者らはレプチンの作用を解明するため、脳の中で代謝調節に関わっているSF1という神経細胞の関わりをマウスを使って調べました。

その結果、SF1を刺激するとマウスはエサを食べる量が減り、全身の糖利用が促進しました。つまり、あたかも運動をしたかのような肥満抑制効果が見られたということです。SF1 ニューロンがどのような命令信号を出しているのかはまだわかっていませんが、今回の発見は肥満や糖尿病の新しい治療法の確立に繋がることが期待されます。


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2017-07-22 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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