今週の人工衛星「ソクラテス」

近年は超小型衛星の進歩が著しく、機能ごとに見れば大形衛星と遜色ない性能を持つ超小型衛生も増えてきました。最近ではインドやロシアなどは70個から100個以上の小型衛星を一気に打ち上げてコスト削減を行い、衛星ビジネスでの競争力を高めています。

人工衛星の数が増えると多くの通信も必要になります。現在、衛星通信の主流である電波は使用できる周波数帯が足りなくなっており、通信の大容量化には限界があります。 これに対して、レーザを用いる衛星光通信は周波数帯も広大で電力効率も高いことから今後の衛星通信技術として期待されています。また、更なる長距離・高秘匿化を実現できる衛星量子通信の研究開発も世界各国で活発に行われています。

中国科学技術大学は2016年8月に打ち上げた大型量子科学技術衛星を使って2017年6月に1,200km離れた2つの地上局に向けて衛星から量子もつれ配信を行う実験に成功しました。  

日本の情報通信研究機構(NICT)は、超小型衛星(SOCRATES)に搭載された衛星搭載用小型光通信機器から、0と1のビット情報に符号化した信号を毎秒10Mbpsで地上局へ送信する実験を行いました。東京都小金井市にある口径1mの望遠鏡で信号を受光し、量子受信機で情報を復号しました。重量50kgの超小型衛星による量子通信としては世界で初めてです。

今週の人口衛星「ソクラテス」

今回開発した衛星量子通信技術は、これまで多額の予算と大型衛星が必要だった衛星量子通信を、より低コストの軽量・小型衛星で実現することを可能にし、超長距離通信に必要な電力量を著しく少なくすることができますので、探査衛星との深宇宙光通信の高速化も可能になります。


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2017-07-27 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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