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DNAから顔を推定できるか?

かつて、セレラジェノミクス社でヒトゲノム解析を行ったクレイグ・ベンター博士の新論文です。

合成生物学者であり実業家でもあるJ・クレイグ・ベンター博士がDNAから顔を推定できるという論文を発表して話題になっています。この論文にはDNAから3人の顔を推定した例が掲載していますが、似ているかどうかは賛否両論あるようです。下の写真はそれぞれ左側が本人の顔写真、右側がDNAから推測した顔のCGIです。

20170930-06.jpg

研究チームはゲノムデータを使用して顔の形状、目や髪の色、そして声の印象までも予測し、個人を特定できる顔を復元できたと語っています。一方で今回の結果はゲノムのバリエーションに大きな影響を与える人種差を表現しているに過ぎないという他の科学者からの意見も寄せられています。そのため「この顔は誰さんの顔です」と言われれば似ている気もするけれど、顔を見せられて「これは誰でしょう」と問われるとその個人を特定できる再現レベルには到達していないという意見もあります。  

生命科学者からは冷ややかな目で見られているこの論文も、ビッグデータ、機械学習の研究者は非常に大きな関心を寄せているようです。私達の見た目がDNA情報に大きく依存していることは間違いないのですが、現在の科学ではDNAのどこがどうなっていれば、顔がどう変わるかはわかっていません。生命科学者は多くの場合、ゲノムの変化と顔の変化の相関を解析してDNAの意味を探るアプローチをすると思いますが、そこをビッグデータと機械学習でやってしまえるのではないか、と思っている研究者がいるのです。


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2017-10-22 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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