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ひとり飲みは離婚に通じる

最近、あらゆるジャンルのお店で一人でお酒を飲んで過ごす「ひとり飲み」が増えています。ひとり飲みの理由は様々です。単身赴任で相手がいない場合、ストレスを自力で解決しようとする場合、パートナーがお酒を飲まない場合、そもそも一人が好きな場合、などなど・・・ プレーリーハタネズミは北米の草地にすむ小動物ですが、一夫一婦制でアルコールが好きな動物です。人間の体重換算で1日にワイン15本分のアルコールを飲むこともできます。

ひとり飲みは離婚に通じる

今回は人間のカップルの一方だけが酒好きな場合に起きる夫婦関係の悪化をプレーリーハタネズミで研究しました。

夫婦の両方が大酒飲みの家庭ではさほど問題は起きないのですが、夫婦のうちひとりだけが酒を大量に飲み、もう一方は飲まない家庭ではしばしば家庭の崩壊が起きます。 米国オレゴン健康科学大学の研究者らは100匹を超えるつがいのプレーリーハタネズミに酒を与えて酒を飲む家庭を再現しました。  

その結果、オスだけに酒を飲ませたペアではオスが本来のパートナーと一緒に過ごす時間が短くなることがわかりました。そのオスの脳の様子を調べたところ、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが反応する領域に異常が発生していることがわかりました。オキシトシンはパートナーとの結び付きを強めるホルモンです。つまり、今回の実験では夫婦のうち一方だけが酒を飲むと、夫婦関係を悪化させる生物学的な基盤がある可能性を示しています。

ただ、この研究結果がそのまま人間に適用できない問題点は、「プレーリーハタネズミに自主的にパートナーを作らせてすぐに実験した」という点ではないかと思われます。人間におけるパートナーとの関係も最初は自主的だったものの、年月が経つうちに「社会的責任」だとか「ただなんとなく」だとか「別れるのがめんどくさいから」といった理由で関係が続くケースも少なからずあるはずです。その場合に、この研究結果が当てはまるでしょうか・・・。

プレーリーハタネズミにパートナーを自主的に作らせ、そのまま寿命の半分くらいの年月をムリヤリ一緒に過ごさせた後に同様の実験をしたケースを対照群として準備するべきだ・・・と思われる、独り飲みは気が楽だ派酒豪の紳士淑女の皆さんも多いはずです(?)



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2017-12-17 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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