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培養肉

肉は動物を屠殺して食用にするのですが常識ですが、2030年には培養肉が一般的になっていて、牧草地が無くてもビルの中の培養室で野菜工場で野菜が造られるように、焼き肉やステーキ肉ができる、かもしれない、と考えている技術者もいます。  

世界各国のベンチャー企業で培養肉の研究が盛んですが、日本でもインテグリカルチャー社 と東京女子医科大学が培養肉を効率良く生産する細胞農業技術の確立を目指しています。 培養肉は有精卵から肉として育てたい特定の細胞を取り出して培養液で増やし、肉の塊にしますが、このような培養肉の研究は再生医療に使用される細胞シートの研究との相性がよく、似た設備・研究環境で研究を進めることができます。  

当初、培養肉ハンバーガーは1個、3500万円もしましたが、インテグリカルチャー社は安価な成分の培養液(肉細胞を育てる栄養分)の研究を行っています。フォアグラの例では、触感や脂質はフォアグラそのものの培養フォアグラの価格を1.5グラム数万円と、海外品の10分の1程度に抑えることに成功しています。2030年代には通常の肉料理に使えるような価格の培養肉を作ることを目指します。

畜産は地球環境への負荷が大きいことが明らかになっていますので、地球気候変動対策としても培養肉の研究は重要です。また、人類が宇宙空間に長期滞在することが普通になった時代、宇宙船に肉培養装置を搭載したり、火星への移住に当たっては火星に肉培養工場を建設したりすることによって肉も自給できるようにする必要があります。  

スーパーの食肉コーナーで培養液や肉印刷用3Dプリンター用の肉インクが売られるようになって、サーロインの脂身の割合をどのくらいにするかを自宅で自由に決められるようになったり、肉培養キットが発売されて手作り肉が食卓に登場したりする時代も到来しそうです。  

ほほの内側の粘膜をかきとって、そこから肉が作れるキットが開発されれば「僕の遺伝子から作ったステーキをごちそうするよ、脂肪分たっぷりだよ」といったシチュエーションも登場するかもしれません。
培養肉


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2018-01-17 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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