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ヴォイニッチの科学書 第692回 蚊は自分を殺そうとする人を認識する

肌に蚊が止まった時、普通の人は蚊を叩き潰そうとしますが、うまくいかないことが多いですよね。腕にとまった時は腕にキュッと力を入れて緊張させると筋肉が引き締まるので蚊の針が抜けなくなって蚊が逃げられなくなり、たたくことに成功しやすいといいますが、もし失敗しても効果はあるらしいことがわかってきました。

叩き損ねたとしても、その蚊は殺されそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、自分に殺意を抱いている人と認識して、避けるようになるという研究結果が米国ワシントン大学から報告されましたのです。  

蚊は、人間が放出するにおい物質を感じ取って人間に接近しますが、実験で同様のにおいの中に蚊を放出し、人間にたたかれるときの衝撃を与えることを繰り返したところ、その蚊はその後24時間以上もこの匂いを避けるようになることがわかりました。その効果は市販の虫よけスプレーと同レベルだということです。  

パブロフの犬では、この条件付けには脳内の神経伝達物質ドーパミンが関わっていることがわかっています。蚊においてもイヌと同様の条件付けが行われるのかどうかを確認するために、ドーパミンが機能していない蚊で同じ実験を行ったところ、学習効果が見られないことがわかり、犬も蚊も同じ脳内メカニズムで条件付け学習が行われていることがわかりました。  

しかも、蚊は、たたくのが上手な人と、下手な人も識別しているようです。ですので、たたいてもたたいても失敗して蚊が寄ってくる人は、蚊になめられているということです。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
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2018-04-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

おびお

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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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