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ヴォイニッチの科学書 第693回 においにも煙のように形がある、Gはそれがわかる

最新科学情報ポッドキャスト番組「ヴォイニッチの科学書」2018年2月17日配信はゴキブリ、通称「G」のお話でした。洗面所などでボウルの中にでかいゴキブリがいたりすると心臓が止まるくらいびっくりしますよね、このことを「G-SHOCK」といいます。
以下、Gは苦手なので画像は出てきませんので安心してお楽しみください。

北海道大学、ドイツ・コンスタンツ大学の共同研究グループは、ゴキブリ(通称:G)が、長い触角を使ってにおいの形を瞬時に識別できることを明らかにしました。私たちは匂いの形を認識することはできませんが、実際には匂いにも煙のような形があり、専門家はこれをフィラメントと呼んでいます。

ヴォイニッチの科学書 第693回 においにも煙のように形がある、Gはそれがわかる

私たちは煙を見て「あ、あの煙突から出ている」と発生源を見極めることができますが、街角でおいしそうなラーメンのにおいがしても、どのラーメン屋から匂いが出ているのかを即座に判断することはできません。ところが、人間が煙の形を見て発生源を簡単に知ることができるのと同様に、ゴキブリはにおいの形と発生源を感じ取る能力を持っています。  

匂いをキャッチする嗅覚受容体というセンサーが発見されたのは1991年のことですが、その後、匂いの種類や強さを脳で処理する電気信号に変換する仕組みなどが次々に解明されました。 匂いには、フィラメントのほかにプルームというより大きな構造があります。プルームは、風上から風下に向かってできる匂いのたなびきのことです。プルームの中にはいろいろな形のフィラメントが塊を作って散らばっています。フィラメントの大きさや濃さは匂いの発生源近くと遠くで異なるため、それが匂いの方向や距離についての手掛かりとなります。(上図)

ゴキブリは匂いの位置を特定する優れた能力をもっています。オスはメスの性フェロモンをキャッチするために触角全体に4万個のフェロモンセンサー細胞を配置して位置情報を解析し、メスの位置を視覚的手がかりなしに特定できます。自分の子孫を残すということはそれだけの複雑な仕組みを作り出すコストに見合う、ということです。

人間の鼻はにおいを鼻の入り口で感じたか、奥で感じたかを識別できません。それとは異なり、ゴキブリは匂いを触角の根元で感じたか、先端で感じたかを区別できます。さらに、ゴキブリの触角は自由に動くので、3次元的に匂い情報を収集して脳で処理することで、あたかも目で見ているかのようにプルームの立体的なイメージをつくり上げることができます。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
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2018-04-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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