新しい近視モデルマウスを確立

眼球に入った光が網膜より前方で焦点を結ぶ状態を近視と呼びます。多くの近視は、眼球が前後方向に伸びることによって起こります(次図)。

新しい近視モデルマウスを確立

人類の3分の1が近視だと言われているにもかかわらず、いまだになぜ近視が発生するのか、近視が悪化するのはどのような仕組みによるものかは解明されていません。

近視の研究があまり進まない理由の一つは、近視の動物で研究を行うことが難しいためです。 ヒヨコは目玉が大きいので、近視のヒヨコを作る技術は確立されています。眼の前に凹レンズを設置して近視を誘発するレンズ誘導近視と呼ばれる方法があるのですが、慶應義塾大学の研究者らは、これを眼球の小さなマウスに適用する方法を考えました。

研究グループは3Dプリンターでマウス専用のレンズフレームを作り、高精度に眼軸長の変化を測定できる全眼球光干渉断層計という新しい技術と組み合わせることで、信頼性の高い近視モデルマウスを構築しました。

アトロピンという化学物質は点眼すると近視進行抑制作用があることが知られていますが、なぜこの薬にそのような効果があるのかは不明なままです。今回の研究によって、マウスで近視を再現できるようになったことから、このような薬が効く理由が明らかになり、それがきっかけとなって近視治療薬の研究が進展することが期待されます。

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2018-04-25 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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