ダークマターDNA

ゲノムには何をしているのかわからない謎のDNA配列が存在し、これを宇宙の暗黒物質(ダークマター)にちなんでダークマターDNAと呼びます。

謎の多いダークマターDNAの機能を米国・ローレンス・バークレー国立研究所の研究チームが14年をかけて解き明かして話題になっています。この研究によるとダークマターDNAは脳の発生に重要なタンパク質を微調整し、脳の正常な発生を誘導していたとのことです。

今回役目が解明されたダークマターDNAは、ニワトリ、イヌ、ネズミという全く違う動物で共通であることがわかっています。これらの動物は2億年前に進化的に別々の道を歩み始めましたので、共通した遺伝情報は少なくとも2億年前には存在していたと考えられます。その後、2億年にもわたり突然変異がほとんど起きずに現在まで維持されているのは驚きです。 そのことから、これらのダークマターDNAは生物が成立するために失うことのできない重要な情報を担っているのではないかと推察されていました。

ゲノム編集ツールCRISPR–Cas9を使ってダークマターDNAを書き換えて、生物にどのような異変が起きるかの機能解析が行われました。その結果、受精卵から脳が形成される過程に関係する遺伝子に隣接したダークマターDNAを書き換えたマウスで、脳細胞の数が異常に少なくなったり、アルツハイマーの症状を示したりする事例が確認されました。

関連記事
スポンサーサイト
2018-04-30 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

QRコード

QR