始祖鳥は・・・飛べた のかな?

1860年ごろに最初の化石が発見された最古の鳥、始祖鳥は1億5千万年前に存在し、鳥類と恐竜との接点にあたる羽毛恐竜です。ちょうどこの化石発見のころダーウィンが進化論を発表し、ダーウィンが予測した進化の中間段階に当たる動物として注目されました。

始祖鳥は・・・飛べた のかな?

上の化石写真にははっきりと翼の羽毛が見えていますが、始祖鳥が飛べたかどうかについては、いろいろな意見があります。

翼は進化の前半段階でまだ飛行はできなかった、木の上から滑降できる程度だった、羽ばたいて地上から上昇することができた、いろいろな考え方が出ていて結論はついていません。  

翼の骨格に関して、フランス・グルノーブルにある欧州シンクロトロン放射光研究所(ESRF)の古生物学者が施設で所有する世界最高クラスのX線スキャナーを使って、3つの別々の化石の始祖鳥の骨を破壊することなく調べ、始祖鳥は飛べた可能性が高いと発表しました。 この研究では、軽量化のために内部が空洞になっている骨の厚さを測定し、鳥が羽ばたくときに翼にかかるねじれの力にどれほど耐えることができるか、という数値を算出しました。現在の鳥ではこの値が大きいほど長距離を飛び続けられる傾向があることがわかっています。

始祖鳥についてこの値を算出し、現生鳥類55種、ワニ2種、翼竜2種のデータと比較しました。その結果、始祖鳥の翼の骨格は現在の鳥と同等で、中でもウズラやキジなどに最も近いことがわかりました。  

ただし、始祖鳥は現在の鳥のような羽ばたくための強力な胸の筋肉と大きな胸骨は持っていなかった可能性が高く、ウズラやキジと同じ飛び方ではなく、飛び方は異なっていた可能性が高いとされています。鳥の祖先というよりも、羽ばたきができるようになった、やっと空を飛べるようになった恐竜という見方の方が適切かもしれません。  

下の写真は中国で発見されたイーシャノニルスの化石です。現生の鳥類に最も近い白亜紀の動物で、歯があるなど、鳥としては原始的な特徴を残しつつも胸骨が発達しており、明らかにはばたく能力があったと考えられています。

始祖鳥は・・・飛べた のかな?


関連記事
スポンサーサイト
2018-05-03 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

QRコード

QR