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ヴォイニッチの科学書 第702回 オウムアムア、その後

先日、地球人類がその歴史においてはじめて遭遇した恒星間を移動している天体が地球をかすめ、太陽でスイングバイして飛び去って行きました。この謎の天体は「オウムアイア」と名付けられ、太陽系を通過していくわずかな期間に行われた観測データの解析が進み、いろいろなことがわかってきました。

ヴォイニッチの科学書 第702回 オウムアムア、その後

オウムアイアとはハワイ語で「偵察兵」の意味です。全長200mの電車のように細長い小天体で、軌道と速度から太陽系外からやってきた天体だとされています。この天体は2017年10月19日にハワイのハレアカラ天文台で発見されました。発見されたときにはすでに太陽系から遠ざかるルートに入っており、太陽へ最も近づいたのは発見の1か月前、9月19日と予測されています。

オウムアイアは時速約31万5000kmという猛烈な速度で太陽と地球の距離のわずか4分の1、太陽のすぐ脇といってもよいほど近くを通過しました。その結果、人類の惑星探査機が天体の脇をかすめて進路を変更しつつ引力で加速するスイングバイと同じ経路をたどり、太陽系に接近した時よりもさらに加速して、2018年5月には木星軌道を越え、そのまま太陽系を脱出する見込みです。この飛行経路はまるで太陽でのスイングバイを計算していたかのような理想的な飛行経路でした。

ヴォイニッチの科学書 第702回 オウムアムア、その後

カナダ・トロント大学やNASAの天文学者らはオウムアイアがどのような天体を起源に持つのかを明らかにするため、解析をつづけました。 その結果、連星系が効率的に岩石質の天体を放出することを導き出し、オウムアムアは岩石質天体であることから、出身地は単独の恒星ではなく、連星系である説、惑星形成の過程のどこかで巨大ガス惑星の重力によって破壊された彗星の破片ではないかという説などが提唱されています。


この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。 有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。


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2018-05-08 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 1 :
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ムアイアなのかムアムアなのかはっきりして頂きたい
2018-05-08 18:47 : URL : 編集
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おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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