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生きた脳の永久保存

生きている人間の脳にハイテク死体防腐処理加工を施して構造をそのまま保存し、何百年も保管できるようにするサービスを計画しているスタートアップ企業がプレゼンテーション番組TEDに登場して話題になっています。この会社はマサチューセッツ工科大学の卒業生が創業したネクトーム(Nectome)社です。将来の科学の進歩により保存した脳からコンピューター上に情報を復元することを期待しています。  

このハイテク死体防腐処理加工は、現在身体の保存に用いられている極低温での冷凍保存ではなく、脳をガラス化するため、電源や装置の故障を心配することなく、数百年、もしかすると数千年間脳を保存できる可能性があります。未来の科学者はこのガラスの脳をスキャンして、コンピューター上でシナプスネットワークを再構築し、そこに記録された情報・・・記憶や人格・・・を復元します。

ネクトームは、この手法を使ったブタの脳の保存に成功しており、シナプスが構造を保って保存されていることを電子顕微鏡で確認しています。保存されたブタの脳の層状の細胞やシナプス。こういった「コネクトーム」をコンピューターで再構成することにより、記憶が蘇るのかどうかはよくわかっていません。  

たとえば「銀河鉄道999」では機械の体で人間の意識はコンピューター・プログラムとしての再生されましたし、「うる星やつらビューティフルドリーマー」では全身を休眠状態にして未来に病気の治療を委ねました。どのような方法が実際に人間の保存と再生に有効かはわかりませんが、全身を凍結保存するよりは安全に保存できる可能性が高いと考えられています。  

すでに、研究ボランティアとして献体された死亡直後の実際の人間の脳で保存実験が行われています。この研究では将来の組成に期待するのではなく、現在の技術の有効性を確認するためにガラス状態にした脳をスライスして詳細観察が行われる予定です。

生きた脳の永久保存


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2018-05-17 : 科学の小ネタ : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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