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母はネアンデルタール人、父はデニソワ人

ネアンデルタール人は2万年から4万年前、最後に絶滅したヒト属です。ネアンデルタール人が絶滅するまでは、地球上には複数のヒト属がいました(現在はホモサピエンス一種しか見つかっていません)。それらが種を超えて子孫を残せたかどうかについて、科学者は非常に大きな関心を寄せています。

デニソワ人は、2010年に、シベリアのアルタイ山脈のデニソワ洞窟で化石が発見された、ネアンデルタール人とほぼ同時期に地球にいたヒト属で、ネアンデルタール人と共通の祖先から枝分かれした種ですが、どのようなヒト属だったかまだほとんど何もわかっていません。デニソワ人は約39万年前に現れ、4万年前頃に絶滅しました。

ドイツ、マックス・プランク進化人類学研究所が、約9万年前に13歳前後で死亡した少女の骨の化石DNAを分析したところ、母はネアンデルタール人、父はデニソワ人であることがわかりました。異なる種を両親に持つ子供、しかも第一世代の子供の存在が実際に確認されたのは、今回が初めてのことでした。

ほとんどのヨーロッパ人とアジア人のDNAの約2パーセントはネアンデルタール人に由来するものですし、デニソワ人の痕跡も残っています。母がネアンデルタール人、父がデニソワ人である第一世代のこの少女が、人類の歴史にどのような影響を与えたのか、非常に興味深いです。 ちなみに、ヒト属はこれまでかならず複数の種が地球上におり、ある種が絶滅してもその他の種がヒト属を維持しましたが、現在の地球には、ヒト属は私たちホモ・サピエンスしか残っていない可能性が非常に高く、私たちが絶滅してしまうと、地球からヒト属が消滅することになり、ある意味、私たち自身も絶滅危惧種です。


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2018-11-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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