宇宙空間でトマトを栽培
2018年12月、スペースX社のファルコン9でトマトを栽培する人工衛星が打ち上げられました。この人工衛星「Eu:CROPIS」は、将来人類が宇宙空間や月や火星で生活する時代が来ることを見据えたものです。これから人類が宇宙に出ていくにあたって、宇宙空間に大量の食糧を輸送することは現実的ではありませんので、現地で植物を栽培する必要があります。しかし、宇宙空間は大気や気候、太陽光エネルギー、それに重力が大きく異なります。地球上で45億年かけて進化した植物を宇宙空間で栽培することが可能かどうか、まずはそこから検討する必要があります。
今回の実験では、地球と最も異なる、重力の影響を調べます。この人工衛星は一辺1メートルの小型衛星で、内部には2つの温室を搭載し、月と火星の重力環境を自転速度を変えることによって再現できます。月の重力は地球のおよそ6分の1、火星の重力は地球のおよそ3分の1です。
温室ではトマトを栽培します。トマトが選ばれたのは、その赤い色が生育の指標としてわかりやすく、しかもカメラでとらえやすいためです。なお、この衛星は実験が終わってもトマトの収穫をする機能はなく、大気圏に突入して焼きトマトになります。
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