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マスドライバー「カグヤ」の実用化

ガンダムSEEDにおけるオーブの地上施設、「カグヤ」は戦艦を射出することも可能な巨大なマスドライバーです。マスドライバーとはWikipediaによると「惑星の衛星軌道上や衛星の周回軌道上に物資輸送を大量輸送に向くよう効率良く行うための装置/設備/施設で、地上から第一宇宙速度にまで加速したコンテナなどを「放り上げる」物である。この装置は実用化に向けて様々な研究もなされており、宇宙を舞台としたSF作品にしばしば登場する(大規模なカタパルトとも言える)」とのことです。

 東京大学などのグループは物資を宇宙に大量輸送する未来を見据え、マスドライバー型の射出装置の研究を続けています。このマスドライバーは、地上から電磁波のビームをコンテナに向けて照射し、そのエネルギーで推進します。2003年に10グラムの模型で実験し、原理の実証に成功、実証試験に取り組みながら、2030年代の基地建設や試験機の打ち上げを目指しています。

想定される実際の射出ではロケット型のコンテナに向け、地上のアンテナから電磁波のビームを照射します。ビームはコンテナ最後部のリフレクターに反射し、焦点付近にエネルギーが集まり、強いエネルギーによって焦点付近の空気が電離してプラズマが発生し、爆発を引き起こします。この衝撃波をリフレクターが受け止め、コンテは上昇します。

実験では量子科学技術研究開発機構が核融合炉研究に使う「ジャイロトロン」という装置でビームを発生させました。実験には成功しているものの、原理はまだ解明されておらず、ビームでプラズマが生じる過程や爆発による空気の流れなどは、今後解明し、その解析結果を、推進力のさらなる増強につなげる計画です。実用レベルのコンテナ射出には100メガ(メガは100万)ワット~100ギガ(ギガは10億)ワットの出力が必要とされますので、複数のジャイロトロンを連動させることになりそうです。

マスドライバー「カグヤ」の実用化



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2019-06-25 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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