FC2ブログ

原始惑星系円盤の隙間に2つの惑星を直接撮像

地球を含め太陽系の惑星がどのようにして作られたのかは天文学における大きな解決すべき問題の一つですが、これまでの様々な観測で、若い星を取り巻くチリや岩でできた原始惑星系円盤に隙間や環が観測されてきました。惑星が木星やそれ以上の大きさにまで成長するためには、惑星の誕生現場である原始惑星系円盤から水素などを大量に惑星へと取り込む必要がります。そのため、この隙間部分で惑星が形成されつつあり、チリや岩石が惑星の形成に使用されながら、そこを惑星が移動するために円盤に隙間ができている、と考えられていました。

約370光年の距離にある若い恒星「PDS 70」を取り囲む円盤の隙間に、成長中の2つの惑星の姿をオランダ・ライデン大学の観測チームがとらえました。PDS 70はケンタウルス座の方向にある太陽よりやや小さく軽い恒星です。ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡「VLT」を用いた観測によると、PDS 70は、太陽が50億歳であるのに対して、約600万歳と若く、まだ周囲をガスや塵の円盤で取り囲まれていることがわかりました。この円盤の中心から30億~60億kmのところにレコードの溝のような隙間が撮影されました。

 これまでの様々な観測で、原始惑星系円盤に隙間や環が観測されてきましたが、そこに存在するはずの惑星が撮影されたことはありませんでした。円盤に隙間を作っている最中の複数の惑星をはっきりと検出したという意味では、これが初の観測例です。下の写真は中心の+がPDS 70、赤い丸が形成されつつある2つの惑星です。

原始惑星系円盤の隙間に2つの惑星を直接撮像
この記事は科学のポッドキャスト「ヴォイニッチの科学書」です。 ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな科学の話題をわかりやすいまとめて配信しています。
毎週1テーマを紹介する無料版は Apple Podcast で聴くことができます。
毎週5テーマを紹介してPDF資料も付く有料版はオーディオブックジェーピーで配信中です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます

関連記事
スポンサーサイト
2019-07-05 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびお

Author:おびお
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
ツイッターアカウント:@cradiobio
ものことごはん:http://obio2.blog.fc2.com/

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

QRコード

QR