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石灰質堆積物が明かす過去の太陽活動

武蔵野美術大学と弘前大学の研究チームが石灰質の堆積物を分析することによって過去の太陽活動や宇宙線変動の情報を探る手法を世界で初めて確立しました。

太陽の活動には周期性があり、11年周期で活発になったり静かになったりしています。また、数十~数千年スケールでも大きな変動があります。過去の太陽の活動の変動はどのようにすれば知ることができるのでしょうか。 一般的に行われているのは、樹木の年輪に含まれる炭素14などを調べる方法で、これは、太陽の活動に伴って宇宙からやってくる宇宙線の強度に変化が生じることを利用したものです。太陽の活動が活発になると、太陽の磁場によって宇宙から飛来する宇宙線の量が減少します。ただし、この手法では樹木がなければ太陽の活動がわからないため、遡ることができる年代も数万年程度が限界です。

研究グループは、「トラバーチン堆積物」と呼ばれる石灰質の堆積物から過去の太陽活動や宇宙線変動の情報を探る新たな手法を確立しました。

研究グループは中国雲南省白水台から採取されたトラバーチン堆積物に対して、ごく微量に含まれるベリリウムの放射性同位体ベリリウム10の濃度の分析を行った結果、トラバーチン堆積物から宇宙放射線の強度を良く反映したベリリウム10の変動を、正確な時間軸で取得できることが判明したものです。トラバーチン堆積物は1cm以上の年層を持ち、数万年をはるかに超える古い年代についても、1年分解能で太陽活動を復元できる可能性があります。 


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2019-07-18 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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